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2012年11月25日日曜日

小学1年生の娘と巣鴨散策


2012年11月15日に参加した「第3回 Futuresセッション」(Future Center)
テーマは「シニアのアクティビティ向上」。

巣鴨の街を観察し、また、巣鴨に働く人や訪れている人にインタビューし、活気溢れる巣鴨をヒントに、シニアになってもアクティブでコミュニティと繋がり、他世代とも働きつづけられる社会について、多様な方々が集まり、ダイアログ、ペルソナやエクスペリエンスジャーニーマップ(カスタマージャーニーマップ)の作成などを通じて探求しました。

巣鴨の地蔵通り商店街は初体験だったので興味津々だったのですが、実際に体験してみると「シニアの原宿」と言われるだけあって、やっぱりシニアの方々が多かったですが、僕ら世代にも十分楽しい町、居心地のいい町という印象でした。

セッションの最後には、参加者一人ひとりが感想を一言ずつ。
僕は「巣鴨は全世代にとって居心地のいい町なので、今日の気づきを忘れないために、近日中に家族と訪れます」と述べました。

で、約束どおり(!?)、小学1年生の娘と巣鴨に。毎月4のつく日(4日・14日・24日)は縁日とのことで、先日より人というか、シニアの方々に溢れて、さらに活気ある町状態でした。商店街の入口前でワクワクな気持ちが抑えきれないくらい。
縁日だったこともあり、新たな発見もあったので簡単に紹介します。


クリックすると大きくなります。


●商店街の入口にあるすがもんのお尻。巨大でフワフワなお尻なのですが、おばあちゃん達がまーるく、まーるく触って、最後に合掌。娘もマネして合掌。
●コンピュータ利用手相占い。座っているのがやっとという感じの占い師が座ってます。コンピュータ利用と書いてあるけど、そこにあったのはコピー機。手相をコピーして拡大して見るのでしょうか?
●とげぬき地蔵尊にお参り。お線香は50円。川崎大師は100円。お線香だけでなく、露店の商品すべてが安いです。お好み焼きも150円、大きなたこ焼きも300円。他地域に比べて約半額。年金生活をしている方々への優しさなのか、1000円あれば十分に楽しめるのが巣鴨の縁日。
●その150円のお好み焼き。やっぱり、シニアと若い世代で違うのは食べ方。マヨネーズをつける方はほとんどいないのね...。隅っこにマヨネーズがあったのですが、誰も使わないし、店員さんも勧めてくれないので、使えず...。久々にソース味のお好み焼きを食べましたが、あんまり美味しくない...。やっぱり、お好み焼きにはマヨネーズは必需品だと感じた今日。
●先日のインタビューによると、シニア同士のナンパがあるそうです。仲良くなったら定食屋で食事して、その後、懐メロのカラオケに行くみたい。そのカラオケ屋さんを発見。名前は「昔の唄の店」。
●抜けちゃうものは抜けちゃうもんね。エクステ(ヘアー・エクステンション)と書けばイマドキだけど、カツラの露店も多く、賑わっていました。
●DVDの安売りではなく、懐メロのカセットテープ。DVDとかは200-300円で売っているのに、カセットテープは貴重なので500-1000円。未だに、シニアの方々にはラジカセが必需品と聞きますが、それを目の当たりにしました。
●赤パンツの元祖「巣鴨のマルジ」。妻には履いてもらいたくないです...。
●美味しいお店をiPadで撮影してロギングするシニアの方も。カッコイイです♪
●で、多くの方々が賑わっていたので若い僕でも疲れ気味に...。そしたら、商店街の外に路上マッサージ屋さんが。ビジネスチャンスを逃さないですね!

娘に感想を聞いたところ、「よくわかんないけど、楽しかった」とのこと。僕も楽しかったです。また、巣鴨に遊びに行きたいと思います。

2012年11月24日土曜日

DVD『あの空をおぼえてる』


久々にDVDを鑑賞。『あの空をおぼえてる』。

やっぱり、子どもの「死」はつらいんだと感じた作品。自分自身に置き換えたら涙が止まらなかった。

兄妹がトラックとの事故に遭い、妹(絵里奈)が亡くなった。兄(英治)は幽体離脱している間に聞いた、妹の死を知った父の「どうして絵里奈だったんだ...」という言葉に悩みを抱えつつも、妹の死で傷心した家族を元気にさせようと振る舞う兄の姿を見ていられなかった。作品のエンディングでは家族に笑顔が戻ったが、実際に自分だったら・・・と考えると、笑顔を戻す自信がないな...。



http://www.amazon.co.jp/dp/B001CSMGQK/ref=cm_sw_r_tw_dp_Ba6Rqb11AV4S3 

2012年11月21日水曜日

鉄拳パラパラマンガ「名もない毎日」と、大切な家族

鉄拳パラパラマンガ「名もない毎日」。
何回見ても涙が出そうになります。好きな人が近くにいることを感謝しないと、って本当にそう思い返されます。







本気で、好きな人が近くにいることを感謝した経験が数年前にありました。2010年4月の出来事です。

2009年4月〜9月までマーケティング業務に加えて、商品戦略も兼務して、毎日帰宅は24時過ぎ、土日も調査の立ち会い等で出勤が続く毎日でした。身体的にも「おかしいな?」と思うことも多々あり、残業時間中の深夜に立ちくらみで倒れそうになる日がかなりありました。深夜の残業時間で倒れても誰にも気づいてもらえない恐怖感から無理して帰宅していたことを鮮明に覚えています。

10月以降は兼務が外れ、マーケティング業務だけに専念することができ、身体的にも余裕が若干生まれてきたのですが、2010年4月、いきなり身体に異変が起きました。
年齢を重ねたからかはわかりませんが、身体への異変はすぐにではなく、ある一定期間が経ってから起きるんですね...。

取引先に向かう途中、北千住の駅ビルで昼食のラーメンを食していると喉につまるというか、落ちず、息さえもできなくなり、お店を出ました。息ができない時間が数分以上続き、ようやく嘔吐して何とか息ができるようになりました。この時は、駅前で人が行き来する中、倒れて死んでしまうのかと怯えましたし、助けを呼びたくても息ができないのですから声も出せず、本当にこのまま死ぬかと思いました。

で、その日以降、頭痛が激しく、脳卒中のような症状を頻繁に感じるようになりました。週末に妻の実家に行った時も、到着したと同時に気分が悪くなり、救急車を呼ぶ始末。ただし、救急車が来る前に症状も治まり、救急車はキャンセル。その後、一人で帰宅し、毎晩、不安な日々を過ごしていました。

普段は、重度の風邪でも病院に行かない僕ですが、さすがに病院に行って精密検査をお願いしました。ただし、MRIは予約制で検査まで約1か月間待つことに。その1か月間も脳卒中のような症状は続き、「死」を感じる日々でした。

寝室では、妻と娘と僕が川の字に布団を並べて寝ているのですが、この時は、大好きな娘と離れ離れになってしまうかもという不安から、娘の手を握りながら寝ていました。
もちろん、仕事から帰ってきたら、すでに娘は寝ています。寝ている娘の手を握って寝る僕。本当は話しかけたいけど、手を握ることしかできない歯がゆさ等も抱える毎晩でした。

約1か月後のMRI検査では、若干の異常は認められたものの、極度の疲労の蓄積によるものということで脳卒中ではないとの診断を得られ、それ以降、体調に気をつけることで健康な日々を過ごせています。


大げさかもしれませんが、自分の人生の中で一番「死」を感じた時、大好きな娘や妻が近くにいることの大切さを感じましたし、失うことの怖さも感じました。
仕事も大好きですが、仕事が原因で家族を失っては意味がないですし、仕事より家族の方が大切だと気づかされた経験でした。

「名もない毎日」が一番幸せだと感じている、この数年です。




2012年11月20日火曜日

『Pecha Kucha Night: 20 Images X 20 Seconds』

ボブさんとジミーさんの熱いメッセージが忘れられないPechaKucha Night Special in 東京デザイナーズウィーク2012で思わず購入。世界中の熱気が伝わる一冊。



http://www.amazon.co.jp/dp/4904126009/ref=cm_sw_r_tw_dp_QRLQqb1W04VP1

2012年11月19日月曜日

『ビジネス寓話50選〜物語で読み解く、企業と仕事のこれから〜』(博報堂ブランドデザイン著)

博報堂ブランドデザインさんによる『ビジネス寓話50選~物語で読み解く、企業と仕事のこれから~』。
チャレンジプロジェクトで知り合いになったボヴェ啓吾さんの著書。

企業と生活者の立場が「B to C」から「B with C」に変化。さらに、リーマンショックや311東日本大震災以降、価値観の再定義が進み、繋がった個々人が自ら動いて社会デザインに参画するようになってきた最近、「B with C for Social」を掲げてマーケティング活動を推進していますが、改めて、この方向性でアプローチすることの確からしさを再確認できた一冊でした。ありがとうございました!


<気になった内容>

大きな岩を先に入れろ。ビジネスにおける大きな岩は、ビジョン、コンセプト、コアアイデア。
●「企業には是が非でも成長しなければならない必要などない。だが、企業は是が非でも成長したいと思ってしまうのだ」(経済学者ミルトン・フリードマン)
●斧を研ぐことを疎かにした木こり。斧を研ぐ取り組み例。グーグル社の20%ルール、博報堂ブランドデザイン社の「6・2・2ルール」。6割を通常業務、2割をチーム維持の作業、残り2割を自分が興味を持っているテーマをビジネス化する取り組み。
●小さな賭けで済む内に勝負をたたみかけ、小さな勝利を積み重ねることで最終的な大きな目標を達成する。
難題に挑む時は多様性のあるチームを組む。自分が多様性ある価値観や技術を習得するのではなく、多様性あるメンバーを揃えればいい
●現在の延長線上の未来は「予測(forecast)」、非線形の未来は「予見(foresight)」。不確実性の高まった21世紀には予見が求められる。
●手段と目的の混同に気をつけること。商品やサービスの購入自体が、人の目的になることは基本的にない。人は何らかの目的を達成するために、なんらかの感情・体験を得るために、その手段として商品やサービスを購入する。
●「生活者に直接訊ねる」ことの限界。「もし消費者に“何が欲しいですか?”と訊ねていたら、“もっと速く走れる馬を”と言われただろう」(ヘンリー・フォード)。生活者自身も自覚していないツボを、現場での行動を徹底的に観察することで見つける「エスノグラフィ」「エスノビジョン」。
●ある問題の解決に取り組む際、その取り組みが影響を及ぼす「空間的な広がり」と「時間的な広がり」を考慮すべき。この広がりへの想像力が求められる。
「誰かを助けること」がビジネスの本質である。
企業の究極的な存在意義は人々の幸せをつくること。企業は生活者に幸せを与えるのではなく、生活者と一緒に幸せをつくるという対等な関係性。
マーケティングとは“意志”である。市場を調査すれば明確な正解がそこに見つかると思いがちだが、そこに表れる現実というデータをどう捉えるかは、最終的にはそれを見る人の意志に依る。
同一のフレームの中での差別化は、結局のところ、同質化に向かう。今、求められているのは、これまでのフレームに囚われない発想による新しい「市場そのものの創造」。
●小さな妥協が重なれば、理想や夢は叶わない。
●なにかの成果を得るためには、自分の主張や思いつきを我慢して、人の言葉に耳を傾ける「傾聴」の姿勢が大切
「知らない」なら「知ろうとする」こと。「知っている」なら「疑う」こと。
●“競争”から“共創”へ。
日本は課題先進国。日本が抱えている課題の多くは、近い将来、中国やインドがより大きな規模で突入していく課題。
●ブランディングは、企業に、商品に素敵な「意味」を与えること。
●組織も、ブランドも、ある一つの部分なり、性格なり、特徴なりというものは、全体と共に育ち、全体と関連し合って存在している。ある部分だけを都合よく改善なんてできない。
●情報過多の現在、自分の仕事の本質を把握し、そこに足りないものは他の人に頼るという「人まかせビリティ」の能力が重要。
●×の中には、実は例外的な○が潜んでいて、それを掘り起こして、シンボライズし、増殖させる。「彼らは例外だから」と思考の外に置かず、「ポジティブ・デビアント=よい方向に逸脱した人」と捉える。
●「独創性を持った人材を採用する」「創造力を持った人間を重視する」なんていう曖昧な採用方針や人事システムでは、真に創造的な組織を作るのは難しい。「違うヤツ」「おかしなヤツ」「間違っているヤツ」を選び評価すれば、組織も多様性や意外性を身につけることができる。
●「ブスの25箇条」。想像もつかないような成果は、想像できる範囲からは生まれない。
相手も変わり、自分も変わるのが「創発」、それ以外は全て「ハラスメント」。
アイデアとイノベーションとの間には、天と地ほどの道のりがある。アイデアを生み出すという容易な仕事と、実際にイノベーションを達成するという恐ろしく困難な仕事の違い。
●ある程度以上の大きさの組織になると、メンバー同士やセクション同士で、お互いに何をしているのかが把握できなくなることがある。その結果、ビジネス活動が非効率的になったり、組織としての求心力が失われたりすることもある。その時の拠り所がブランドやビジョンである。
●自社ブランドと競合ブランドなど、ビジネスには様々な「立場」が存在し、駆け引きが生じるが、大きな視点で見ると、一緒に新しい価値を創出している仲間と捉えることもできる。
●何もしなくても勝手に人が集い、勝手に盛り上がってくれる、なんてことはない。まずは主宰者の意志を示し、主宰者自身が楽しんで行動を起こす必要がある。「この指止まれ型リーダーシップ」が必要。
●今、ビジネスの世界で起こっている変化が「本質や普遍への回帰」を軸にしている。
●リーマンショックや東日本大震災といった衝撃が加わり、無限の拡大と成長を前提にしてきた社会の構造や生活のあり方を、「そもそも」の視点に立って見直そうという機運が高まっている。
●キーワード1「スピリッツ」を持つ
 スピリッツとは、企業や人が単なる経済合理性を超えて持つ「自分は何者か」「なんのためにあるのか」という確信のこと。
●キーワード2「共創する」。
 企業は顧客と向き合い、お互いが見つめ合うことを目指すのではなく、企業が掲げるスピリッツに共感してくれる顧客を仲間だと捉え、その同じ目的・未来を「共にみる」存在になること。
●キーワード3「とらわれない」。
 成功体験などの過去、無意識、立場、自己評価などに囚われないことが大切。


<構成>

第1章「はたらく」
第2章「売る」
第3章「つくる」
第4章「動かす」
第5章「つながる」
終章「50の寓話から見えてくるもの」


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