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2013年2月11日月曜日

「育自のための小さな魔法」ワークショップ


友人のお誘いで「育児のための小さな魔法」ワークショップに参加しました。


女性のスタッフの方々、参加者の方々に囲まれ、男性は僕一人...。
アウェイ感を感じつつ、先日のNECワーキングマザーサミットと同じだなぁーと変な場慣れ感がある自分に、ちょっとビックリ(笑)。

昨年来、ママがソノママであるために・・・ということをサポートする企画を実現すべく、勉強も兼ねて、ワーキングマザーの方々や、ママを目指す方々とのイベントに参加しています。
企業間フューチャーセンターLLP主催「妊活カフェ」
●ISIDフューチャーセンター同好会&企業間フューチャーセンターLLP主催「ジョシゴト(女子×仕事)カフェ」
キラきゃりママ主催「ペアレンツ“未来”フォーラム集いの場」
ぱぱとままになるまえに
マドレボニータ&NEC共催「NECワーキングマザーサミット
●そして、今日の「育自のための小さな魔法

どのイベントもそうですが、ママたちの偉大さ&ステキさと同時に、ママたちの“ママ”とは違う一面、つまり、一人の女性・妻・社会人・企業人としてのやるせなさを気づかされます。今日も、そうでした。

10:00から2時間のワークショップでしたが、参加された方々の涙に溢れた場で、僕
までもらい泣きしそうでした。自分が思っていることや抱えていることを、誰かに話すだけでホッとする、溢れていたものが湧き出すママたち。やっぱりママの負担って大きいし、一人で抱えすぎているんだ...と感じた場でした。

ママたちが抱えていることを少しでもシェアできれば...って思います。
涙したママが「この後、久々に横浜で買い物してから帰るの♪」って自分の時間があることを喜んでいる姿を見るだけで、ママと比較して、僕も含めたパパたちの自由度の大きさを改めて感じましたし、きっとママたちが抱えている負担をシェアできる余裕もあるんだと感じました。少しでも負担をシェアしないとね。(有言実行だぞ! to 自分。)

ママたちと対話して、頭に浮かんだ漢字を3つ。


「人声」
人が生まれてくる、人が生きているから「人生」。だけど、単に生きているだけでは表現できないこともあります。声に出して、その声を受け止めるだけで、どれだけ人は救われるんだろう。

「親」
ワークショップ中、参加されたママの赤ちゃんを預っているおばあちゃんがいました。ワークショップ後におばあちゃんも一緒にランチ。ママはおばあちゃんに感謝の言葉。おばあちゃんは照れながら「孫と一緒の時間を作ってくれるのは、ありがたいこと。娘は仕事と育児を両立しようとしていて、娘の方が大変。」と、ママやお孫さんのことを優先し、ご自身は一歩引いている姿勢を貫いており、ハンパなく感動してしまいました。親が温かく見守ってくれているからこそ、子どもは安心して個性を伸ばしながら育つんですね。木の上に立って、見てくれている存在が「親」。

「辛いの先にある“幸”」
ワークショップの最初に、自分の人生をカスタマージャーニーマップで描き、その後、7分間で紹介。誰もが谷あり、山ありの人生。
辛いこと(谷)があっても、その後は必ず幸せ(山)があることも発見。逆に、幸せは、そうそう簡単に手に入らないとも言えそう。
「辛」という漢字に横棒を一本加えるだけで「幸」という漢字に。辛いことを経験するからこそ、幸せになれる。最近は、そう考えるようにしています。幸せになるためには時間もかかるし、辛いこともある。そう考えるようになってから、少しキモチにゆとりを持てるようになった最近です。
で、今日のワークショップでも「辛」と「幸」のことを考えつつ、「親」という視点を考えたら、最初の一画が大切なんだと気づきました。
親が子どもを見守るように全体(周り)を俯瞰する、横を見るように、横棒を一画目にすると「幸」に。
自分中心に考えて縦棒を一画目にすると「辛」に。自分の捉え方一つなのかな。
うーん、勝手な解釈だけど漢字って奥深い。


話を戻しますが、ママがソノママであるために・・・という企画は、どのようなアプローチであったとしても実現します。(きっぱり)


これまでの人生を振り返ったカスタマージャーニーマップ

ぱぱとままになるまえに

NECワーキングマザーサミット


とーっても、とーっても小さな一歩ですが、昨年末より食後に食器を片付けるようになりました。それだけで妻から感謝されます。それまでの僕って、どんだけ...って感じ。ごめんなさい...。

『孤独のグルメ』(久住昌之×谷口ジロー)


昨年話題になった『孤独のグルメ』。




三河湾100Km歩け歩け大会に参加する際、長距離バスの中で読むために購入。
主人公が美味しかったと言う時もあれば、不味かったと正直に表現する時もあり、独特の雰囲気に吸い込まれた一冊でした。主人公の無表情っぷりがたまらないですね♪

ちなみに、ドラマ化された『孤独のグルメ Season2』の第1話の舞台が「新丸子」でした。
今日もジョギングの後に千ベロしたばかり。お好み焼きとビール2本で1020円。庶民の味方の街、新丸子!


  

2013年2月6日水曜日

『ビジネスは「非言語」で動く』(博報堂ブランドデザイン著)


『ビジネスは「非言語」で動く』
合理主義思考が見落としたもの
(博報堂ブランドデザイン著)


チャレンジプロジェクトでご一緒した博報堂ブランドデザインさんの著書。『ビジネス寓話50選択〜物語で読み解く、企業と仕事のこれから〜』に続き、読了しました。

非言語領域へのアプローチ事例として、①元の状態に戻れない不安を解消するiPhoneのホームボタン、②家族から怠け者と思われてしまう水を混ぜるだけで美味しく作れてしまうホットケーキミックスの失敗談、の2つはわかりやすく、今後、誰かに説明する際に活用させていただこうと思いました。

非言語領域に関する内容でしたが、対話業界(!?)のひとりとして、非言語領域が言語として表出されるワールドカフェの魔力を改めて感じました。
意識が5%、無意識が95%と言いますが、ワールドカフェのように安心で安全な場だと、普段は無意識に防御している考えが口から、また、イラストとなって出てくるのかもしれませんね。

企業間フューチャーセンターLLP主催のワールドカフェ「Future Innovation Cafe」に、ご興味&お時間のある方は、ぜひ、お越しください♪

Future Innovation Cafe「第2回就活・採用カフェ」より


<気になったキーワード>

●ブランドは多くの顧客にとって「感じる」もの。企業にとっては「考える」もの。「感じる」世界と「考える」世界。
●「たとえ(例え)」は、例える側とそれを聞く側に、共通した知識や感覚がなければ通じない。
●スピードが問われる現代では、認識や理解を徹底するために時間をかけることができない。短時間で、的を射た認識や理解を共有しなくてはならない。そこに「たとえ」が効力を発揮する。「たとえ」というよりは、「たとえ感覚」かもしれない。
●仕事ができる人には「もののたとえ」が上手な人が多いのだが、彼らは単純に口がうまいのではなく、たくさんの情報を端的に伝えるスキルを備えているのである。だからこそ、適切に周りの人たちを動かすことができるし、結果を残すことができる。
●任天堂の岩田社長。「ユーザが口にしたことは、本当に彼らが感じていることとは必ずしも一致しない。」
複雑は単純を包括できるが、単純は複雑を包括できない。
●「なんで?」の多くは、単に「私はやりたくない」「私はそれをやるのが怖い」という感情の言い換え。
●「言語的」とは、ロジカルに説明がつくもの。「非言語的」とは、日々の営みの中に含まれ、論理的に説明がつかないもの。感情や感覚。
iPhoneの唯一のボタンが「ホームボタン」。従来のコンピュータのキーボードで特に強調されていたのは、物事を次に進める「Enter(実行)」。iPhoneのホームボタンは「戻る(Home)」。人は元に戻れないことをもっとも恐れる。ホームボタンは不安を解消する機能。ホームボタンの気持ちよさは、通常のユーザ評価からは導くことはできない。なぜなら、ユーザは意識しておらず、また、論理的に説明できないから。
●ビジネスに非言語領域を活用できるかどうかの最大のポイントは、「うまく活用できるか」ではなく、「“活用する”と決意できるか」だ。
●「非言語領域を大切にする」は、ビジネスの基本は合理性にあるので、それを踏襲した上で、非言語領域の視点も踏まえること。
●経験を積んだ人間がおこなう、感情や感覚に基づく瞬間的な判断は、ある程度は正しい。
●生活者に「何が欲しいですか」と聞いても有効な意見は返ってこない。型どおりの問いかけに対して出てくる要望は、ある程度叶えられてしまっている。
●イノベーションを起こしたとされる製品やサービスは、生活者の前に差し出されて「こういうものが欲しかった」と言われるもの。
●市場調査。どの企業も入手できる。他社と同じデータを元にしても差異化はできない。
●非言語領域にあるユーザのニーズを把握するには「直感」「身体表現」「深層心理」「行動文脈(ビジネスエスノグラフィなど)」
●深層心理。ホットケーキミックスの失敗談。卵と牛乳を混ぜるホットケーキミックスは販売好調。ただし、同じ味を再現でき、手間を軽減できる水を混ぜるだけのホットケーキミックスは販売不調。理由は、家族から「ママは怠け者」と思われるから。
相手に「してほしいこと」は、全部言い切ってはいけない。言い切られてしまうと、人というものは、それに反発したくなる。だから、少し不足しているくらいにしておいて、最後の一歩は相手に踏み出してもらう。自ら踏み出したことならば、きっとやってくれるだろうから。
●ワークショップは荒れてからが本番。一番大切なのは「出し切り、向き合う」こと。
●非言語的に賢くなるには、なにげないことに注意深くなること。


<構成>


はじめに 論理で説明できないものが売れる時代
第1章 「たとえ」は、なにを伝えているのか
第2章 大切なことは「非言語領域」に眠っている
第3章 経済は「非言語」で動く
第4章 「非言語領域」から生活者の真のニーズをつかむ
第5章 アイデアとコミュニケーションに「非言語」を活かす
第6章 チームの限界は、言語の限界
第7章 非言語的自分になるために
おわりに




2013年2月4日月曜日

『消費者の意見を聞いてはいけない。』


『消費者の意見を聞いてはいけない。』
定性情報を新商品開発に活かす
それは市場機会発見の技術




著者のドゥ・ハウス代表取締役社長 稲垣佳伸さんから献本していただきました。

100ページ弱という読みやすさの中に、無意識の行動から機会発見することの大切さや、ポジティブデータにこだわる大切さなど、“生活のプロ”である「生活者」と“商品のプロ”である「マーケッター」の関係性を今一度再認識し、身近に価値創出のチャンスが溢れていることを見逃していないか?、というメッセージ&問いかけ。
簡単にWeb調査ができるようになり、データも溢れ、データマイニングで均一的な分析結果を誰もが入手できてしまう現在だからこそ、生活者の行動(事実)を、マーケッターは五感を研ぎ澄まして観察し、その仮説力や検証力が問われる時代。マーケッターにとって、やりがいのある時代を楽しまなければ!


<気になったキーワード>

生活者は「生活のプロ」であり、「商品のプロ」ではない。
●行動の86%は無意識に起因している。90%×95%=86%
●定性情報は意思決定のためのものではない。
 ・定性情報(ウォッチング): 観察や機会発見のため。
 ・定量情報(ディシジョン): 意思決定や判断のため。
ヒアリングよりも行動の観察が大切。なのに、マーケッターの多くは、消費者が理性的に語る「意識」のヒアリングに夢中になっている。
●KJカードに「事実」を書く。100枚/人ぐらい。
●「解体親書(≠新書)」というアプローチ 。ヒット商品の形などを真似るのではなく、「心」を真似る。
●情報とは、伝わってナンボ。
●“情報”の共有でなく、“事実”の共有が大切。
ポジティブデータには新しいチャンスやヒントが隠されている。
●ホメホメグルインだと、あっという間に終わる。1時間。ネガティブは聞かない。
●ホメ言葉(=ポジティブ)10件を書けた人の1件の批判(=ネガティブ)は重視すべき。逆に10件の批判を書いてホメ言葉0件の人のデータには価値がない。
●もっと、ポジティブデータにこだわること。ホメホメ会議。
事実観察の極意。「蛍光灯」「ハエ」「鍋」
●マーケッターの力は「仮説力」。仮設を立案する力と、検証する力。
●マーケッターは消費者の事実から仮設を起こす。そして、マーケッターの仮設を埋めるべく、消費者の事実を収集する。


<構成>
第1章 消費者の意見は聞かない方がいい。
第2章 定性リサーチって何?
第3章 定性リサーチの作業モデル
第4章 定性リサーチを支える技術
第5章 定性リサーチ、今後の展開。