数年前に購入した『二週間の休暇』。心身ともに疲れきっていた時に購入した一冊でした。
短編マンガなので読みやすく、これまでも何回か読み返していたのですが、体調不良で疲れた身体を労るべく、久々に読み返しました。
自分への戒めも含めて、改めて、気づいた点をいくつか。
読む時の心理状態とかで、気づきも違うんだろうなぁー。
●夢や志など、忘れちゃいけないことは、やっぱり、忘れてはいけないですね。
●無理をすると、身体がアラームを発しますね。素直にアラームに耳を傾けないと。
●様々な環境が、勝手に、自分の制約を作ることがありますね。
安定は不安定の一部でしかないことを認識し、バランスよく変わり続けないといけないですね。
●急がば回れ。
●本の中では「二週間」という言葉は一切出てこないですが、「二週間」、自分を見つめる時間が
あれば、すべてが解消して、きっと、揺るぎない自分が見つかる気がします。
二週間の休暇 (MouRa)/フジモト マサル
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2011年2月14日月曜日
2011年2月12日土曜日
『決めない会議』
先日、拝読した『ワールドカフェをやろう!』の著者 大川恒さんが書かれた、もう一冊の本『決めない会議』。こちらも魅力的な内容でした。
ワールドカフェ形式のダイアログに参加し、「決めない会議」と言われながら、自分の考えや行動が「決まっていく様」を実感していたのですが、なぜ、決めないのに決まるのか?の答えが何となく見えてきた気がします。それは「生命体だから」。個人は人、個人の集まりである組織も人。個人も組織も人、つまり、共に生命体なのだから。
以下、読みながら感じたことをいくつか。
●見えない壁 ~日本型オフィスと欧米型オフィス~
自分たちの会社で数年前より「見えない壁」という言葉が蔓延し、中々、取り除くことができず苦慮しています。
著書での紹介事例。個室中心の欧米型オフィスと比較し、大部屋の日本型オフィスでは仲間が電話している内容が他の人にも自然と聞こえてきて、自然とコミュニケーションができていたのが、電子メールへの以降に伴い、このコミュニケーションが成立しなくなり、隣の人が何をやっているのかさえ、わからなくなってしまった。
環境の変化により、見えない壁が自然とできてしまったのですが、これまで直接話さなくても、「第三者との電話のやりとり」を介して、阿吽の呼吸で通じ合っていたのが、通じ合えなくなってしまった今は、直接、話さなくてはならない時代になっています。ただし、話し「方」がわからない。作法がわからない中、本音で語れる「安全な場」の提供が必要とされる理由が消化できました。
「見えない壁」は誰が作ったんだろう?と、ずっと考え、時には経営層のせいにしていた時もありましたが、環境の変化であり、誰のせいでもないんですね。誰のせいでもない、必然の変化であったからこそ、受け止めて、対処に向けて、自ら動き出さないといけないんですね。
●ディスカッション(討議)とダイアログ(対話)
みんなで話し合う時は「ディスカッションしようよ!」と声をかけたり、社内の雰囲気が悪い時はディスカッションが足りない、などと「ディスカッション」という言葉を多用していましたが、使い方を間違えていました。すみません...。
ディスカッションは、相手を論破して自分の考えを通そうとすること。
ダイアログは、相互理解を深めるために、相手の考えの背景を理解しようとすること。
たしかに、ディスカッションの和訳である「討議」。相手を打ち倒すという「討」という語が含まれてますね。
ディスカッション (討議)
ある事柄について意見を述べ合うこと。「—を重ねる」「対策案を—する」
ダイアログ (対話)
向かい合って話し合うこと。また、その話。「市長が住民と—する」
●未来はロジカルシンキングでなく、ストーリーで創る
効率化が求められ、リスク回避で失敗が許されない中、論理的な思考が求められますが、短期的な解決策にしか繋がらないのは、誰もが実感しつつも、「リスク回避」を回避できないジレンマを抱えているも事実。このような中、コントロール思考を捨てて、コラボレーション思考に移行できれば最高です。
長期的なビジョンを描くには、直感や共感から生まれるストーリーテリングが重要ですね。
未来や、ありたい姿を描くのは、誰もが興味・関心ありながら、いざ、組織の一員になるとできないというか、忘れがちなのも事実。コラボレーション思考で、未来を描きたいです。仕事でなく、志事をみんなで描きたいです。
●第10章 決めようとしなくても決まる
第10章のタイトル、そのままです。安全な場を確保し、多くの仲間を交えてダイアログをすれば、決めようとしなくても、決まるんですよね。やっぱり。
だって、見えない壁があるかもしれないですが、そもそも、同じ志を持ったメンバーが集まった組織であり、場なのだから。
同じ志を持っていた、今も持っていることを再確認する場。このような場があるだけでも、きっと、明日からが、より楽しい未来になりますね。きっと。
��本書の内容>
はじめに 決めない会議の特徴とポイント
第1章 ポジティブな問いを立てる ~言葉が未来を創造する~
第2章 マイクロコズム(小宇宙)を作る ~多様な関係者を巻き込む~
第3章 安全な場を確保する ~関係の質を高める~
第4章 もてなしの空間を演出する ~コーヒーブレイクの効用を会議に活かす~
第5章 自律的なプロセスがアクションを生み出す ~主体性を発揮する~
第6章 オープンに話し、オープンに聴く ~対話(ダイアログ)力を高める~
第7章 ストーリーテリングで強みと可能性を引き出す ~背景情報を共有する~
第8章 共有する価値や目的を発見する ~違いを超えて共通するものに気づく~
第9章 右脳を働かせて、ありたい姿をイメージする ~未来が出現する~
第10章 決めようとしなくても決まる ~自己組織化のエネルギーを信じる~
決めない会議―たったこれだけで、創造的な場になる10の法則/香取 一昭
�1,470
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ワールドカフェ形式のダイアログに参加し、「決めない会議」と言われながら、自分の考えや行動が「決まっていく様」を実感していたのですが、なぜ、決めないのに決まるのか?の答えが何となく見えてきた気がします。それは「生命体だから」。個人は人、個人の集まりである組織も人。個人も組織も人、つまり、共に生命体なのだから。
以下、読みながら感じたことをいくつか。
●見えない壁 ~日本型オフィスと欧米型オフィス~
自分たちの会社で数年前より「見えない壁」という言葉が蔓延し、中々、取り除くことができず苦慮しています。
著書での紹介事例。個室中心の欧米型オフィスと比較し、大部屋の日本型オフィスでは仲間が電話している内容が他の人にも自然と聞こえてきて、自然とコミュニケーションができていたのが、電子メールへの以降に伴い、このコミュニケーションが成立しなくなり、隣の人が何をやっているのかさえ、わからなくなってしまった。
環境の変化により、見えない壁が自然とできてしまったのですが、これまで直接話さなくても、「第三者との電話のやりとり」を介して、阿吽の呼吸で通じ合っていたのが、通じ合えなくなってしまった今は、直接、話さなくてはならない時代になっています。ただし、話し「方」がわからない。作法がわからない中、本音で語れる「安全な場」の提供が必要とされる理由が消化できました。
「見えない壁」は誰が作ったんだろう?と、ずっと考え、時には経営層のせいにしていた時もありましたが、環境の変化であり、誰のせいでもないんですね。誰のせいでもない、必然の変化であったからこそ、受け止めて、対処に向けて、自ら動き出さないといけないんですね。
●ディスカッション(討議)とダイアログ(対話)
みんなで話し合う時は「ディスカッションしようよ!」と声をかけたり、社内の雰囲気が悪い時はディスカッションが足りない、などと「ディスカッション」という言葉を多用していましたが、使い方を間違えていました。すみません...。
ディスカッションは、相手を論破して自分の考えを通そうとすること。
ダイアログは、相互理解を深めるために、相手の考えの背景を理解しようとすること。
たしかに、ディスカッションの和訳である「討議」。相手を打ち倒すという「討」という語が含まれてますね。
ディスカッション (討議)
ある事柄について意見を述べ合うこと。「—を重ねる」「対策案を—する」
ダイアログ (対話)
向かい合って話し合うこと。また、その話。「市長が住民と—する」
●未来はロジカルシンキングでなく、ストーリーで創る
効率化が求められ、リスク回避で失敗が許されない中、論理的な思考が求められますが、短期的な解決策にしか繋がらないのは、誰もが実感しつつも、「リスク回避」を回避できないジレンマを抱えているも事実。このような中、コントロール思考を捨てて、コラボレーション思考に移行できれば最高です。
長期的なビジョンを描くには、直感や共感から生まれるストーリーテリングが重要ですね。
未来や、ありたい姿を描くのは、誰もが興味・関心ありながら、いざ、組織の一員になるとできないというか、忘れがちなのも事実。コラボレーション思考で、未来を描きたいです。仕事でなく、志事をみんなで描きたいです。
●第10章 決めようとしなくても決まる
第10章のタイトル、そのままです。安全な場を確保し、多くの仲間を交えてダイアログをすれば、決めようとしなくても、決まるんですよね。やっぱり。
だって、見えない壁があるかもしれないですが、そもそも、同じ志を持ったメンバーが集まった組織であり、場なのだから。
同じ志を持っていた、今も持っていることを再確認する場。このような場があるだけでも、きっと、明日からが、より楽しい未来になりますね。きっと。
��本書の内容>
はじめに 決めない会議の特徴とポイント
第1章 ポジティブな問いを立てる ~言葉が未来を創造する~
第2章 マイクロコズム(小宇宙)を作る ~多様な関係者を巻き込む~
第3章 安全な場を確保する ~関係の質を高める~
第4章 もてなしの空間を演出する ~コーヒーブレイクの効用を会議に活かす~
第5章 自律的なプロセスがアクションを生み出す ~主体性を発揮する~
第6章 オープンに話し、オープンに聴く ~対話(ダイアログ)力を高める~
第7章 ストーリーテリングで強みと可能性を引き出す ~背景情報を共有する~
第8章 共有する価値や目的を発見する ~違いを超えて共通するものに気づく~
第9章 右脳を働かせて、ありたい姿をイメージする ~未来が出現する~
第10章 決めようとしなくても決まる ~自己組織化のエネルギーを信じる~
決めない会議―たったこれだけで、創造的な場になる10の法則/香取 一昭
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2011年2月8日火曜日
『笑うマーケティング』(1章 笑うマーケティング〜2章 拾うマーケティング)
毎年、チャレンジプロジェクトでお世話になっている日本マーケティング協会 竹中雄三さんの著書『笑うマーケティング』。
マーケティングを生業にする身として、改めて、竹中さんの懐の深さを痛感する一冊です。
枠にはまらず、様々な視点から生活者を洞察するには、枠にはまらない姿勢、つまり、著書のタイトルにあるように「笑う」姿勢が大切だと気づかせてくれます。だって、人の気持ちや行動って一筋縄では分析&説明できないし、そんな時は「答えが見つからなくて、ごめんなさい。」と笑って言えるくらいの度量も大切。笑うことで、日常の自分に戻れて、分析対象とする人に対して「そうそう!」という共通項、いや、共感項(!?)が見つかり、それが一つの答えであったりします。
そう、答えは身近にあるんですよね。
その答えは不変でなく、多様でもあるし、だから、単一解にならないことを笑って説明するしかないです。
笑えるマーケティング集というか、枠にはまらないマーケティング集。
●アイ語るコミュニケーション「AIDMAでなく、愛土間。」
必ずしも同じステップを踏む必要はないですね。法則は永遠でないし。
AIDMAやAISASに続き、SIPSという消費行動モデルも提唱されましたし。
<AIDMA>
A: Attention(注意)
I: Interest(関心)
D: Desire(欲求)
M: Memory(記憶)
A: Action(行動)
見そめる→好きなタイプだ→会いたくてたまらない→忘れられない→求愛する
<愛土間 (EYDMA)>
農作業の僅かな隙に土間で。
アイコンタクト→デザイア→メイクラブ
●明日の答えは帰納にある 「帰納は連鎖する。帰納、今日、明日。」
高級ホテルで「当ホテルではチェックアウト時にビデオ確認の視聴は致しません。」と、ビデオ横に説明書。にも関わらず、チェックアウト時にフロントの女性が伝票を確認しながら、お客様をチラッと見る。口頭では確認しなくても、冷たい視線ビーム。「やっぱり、男性はエッチなのね。」という帰納話法。
帰納法による「当ホテルではチェックアウト時にビデオ確認の視聴は致しません。」という説明という上から目線が、そもそも生活者のモチベーションを下げ、最後に、フロントの女性による追い打ち。
やってはいけないことを叩き込んでくれた事例でした。この事例は忘れません。
●法則の法則 「神田うの、の法則」
すっごく忘れっぽいんです、僕。そもそも覚えようともしていないとも言われます。
こんな僕でも忘れない法則の法則です!
「神田うの、の法則」
右脳の働きは、直感や創造性、空間認識、音楽、イメージなど。
勘は右脳。勘だ、右脳。神田うの。
他にも、「友情インフレの法則」、「大きな鞄の法則」、「稽古事の法則」。
第3章「見出すマーケティング」以降は、後日。
笑うマーケティング/竹中 雄三
�1,575
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マーケティングを生業にする身として、改めて、竹中さんの懐の深さを痛感する一冊です。
枠にはまらず、様々な視点から生活者を洞察するには、枠にはまらない姿勢、つまり、著書のタイトルにあるように「笑う」姿勢が大切だと気づかせてくれます。だって、人の気持ちや行動って一筋縄では分析&説明できないし、そんな時は「答えが見つからなくて、ごめんなさい。」と笑って言えるくらいの度量も大切。笑うことで、日常の自分に戻れて、分析対象とする人に対して「そうそう!」という共通項、いや、共感項(!?)が見つかり、それが一つの答えであったりします。
そう、答えは身近にあるんですよね。
その答えは不変でなく、多様でもあるし、だから、単一解にならないことを笑って説明するしかないです。
笑えるマーケティング集というか、枠にはまらないマーケティング集。
●アイ語るコミュニケーション「AIDMAでなく、愛土間。」
必ずしも同じステップを踏む必要はないですね。法則は永遠でないし。
AIDMAやAISASに続き、SIPSという消費行動モデルも提唱されましたし。
<AIDMA>
A: Attention(注意)
I: Interest(関心)
D: Desire(欲求)
M: Memory(記憶)
A: Action(行動)
見そめる→好きなタイプだ→会いたくてたまらない→忘れられない→求愛する
<愛土間 (EYDMA)>
農作業の僅かな隙に土間で。
アイコンタクト→デザイア→メイクラブ
●明日の答えは帰納にある 「帰納は連鎖する。帰納、今日、明日。」
高級ホテルで「当ホテルではチェックアウト時にビデオ確認の視聴は致しません。」と、ビデオ横に説明書。にも関わらず、チェックアウト時にフロントの女性が伝票を確認しながら、お客様をチラッと見る。口頭では確認しなくても、冷たい視線ビーム。「やっぱり、男性はエッチなのね。」という帰納話法。
帰納法による「当ホテルではチェックアウト時にビデオ確認の視聴は致しません。」という説明という上から目線が、そもそも生活者のモチベーションを下げ、最後に、フロントの女性による追い打ち。
やってはいけないことを叩き込んでくれた事例でした。この事例は忘れません。
●法則の法則 「神田うの、の法則」
すっごく忘れっぽいんです、僕。そもそも覚えようともしていないとも言われます。
こんな僕でも忘れない法則の法則です!
「神田うの、の法則」
右脳の働きは、直感や創造性、空間認識、音楽、イメージなど。
勘は右脳。勘だ、右脳。神田うの。
他にも、「友情インフレの法則」、「大きな鞄の法則」、「稽古事の法則」。
第3章「見出すマーケティング」以降は、後日。
笑うマーケティング/竹中 雄三
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