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2013年12月31日火曜日

2013年を振り返る


2013年の目標は、「続けるチャレンジ」でした。
やみくもに新しい何かにチャレンジをするのではなく、現在進行形でチャレンジしている取り組みを継続することで何かしらの答えを見つけることを目標に掲げていました。

年初に、現在進行形でチャレンジしていた取り組みは、以下の6つ。

  1. ブログ (読書&映画鑑賞の感想を綴る)
  2. ジョギング
  3. 100Km歩け歩け大会
  4. ムサコ大学
  5. 企業間フューチャーセンター
  6. B with C for Social の探求


一つひとつ振り返ってみます。


1. ブログ (読書&映画鑑賞の感想を綴る)

今年、ブクログに登録した読了した本は29冊、映画(DVD含む)は14作品。
昨年(2012年)は、本が14冊、映画(DVD含む)が10作品だったので、大幅に本や映画に触れる機会も増えましたし、その感想を綴る機会も増えました。



多くの作品から自分自身を見つめることができました。
特に、NECカシオがスマホ事業から撤退を表明した7/31の後に観た『風立ちぬ』は、メーカーとしての立ち位置を見つめさせてくれた作品でした。
メーカーは、モノ・コト・キモチという生活者のライフスタイルをmakeすることができる最高の仕事。makeすること、つまり、「夢を叶える」ということを再認識させてくれた作品でした。



(BLOGより抜粋)
色々な思いが渦巻いていますが、一番強い思いは「夢を叶える」ということ。
好奇心と探究心、そして、仲間への感謝、更には、仲間との共創(Co-Creation)があれば、「夢は叶う」ということ。だけど、「夢を叶える」と「夢は叶う」は違う。「夢を叶える」は未来に向けた現在進行形、「夢は叶う」は過去形。「夢を叶える」ために、何をすべきか。今、僕は何を考え、何を行動すべきか。
昨年4月から幾度も別れがありましたが、2013年7月31日の弊社発表を通じて更なる別れが待ち構えています。昨年4月からの辛い経験を通じて、自分自身を見つめ直すこともできたので、「夢を叶える」ために、今年の目標にも掲げていますが「続けるチャレンジ」を邁進していこうと改めて思った次第です。

そして、読書という体験から、武蔵小杉で開催されている読書会「こすぎナイトキャンパス」に出逢い、この出逢いが「こすぎの大学」につながっていきました。


2. ジョギング

唯一、数値目標を掲げたのがジョギングでした。
年間50回の目標を立てながらも、37回で終了してしまいました...。毎週一度走れば50回を達成できると見込んでいましたが、毎週続けることの困難さを痛感しています...。
しかも、2月にはジョギングでなく、長距離ウォーキングもカウントに含めると自分に都合のいいようにルール変更したんですけどね(笑)。

1月 ■■■■ (4回)
2月 ■■■□ (4回)
3月 (0回)
4月 ■■■□□□ (6回)
5月 ■■□□ (4回)
6月 ■■■■ (4回)
7月 ■■ (2回)
8月 ■■■□ (3回)
9月 ■■□□□□ (6回)
10月 □ (1回)
11月 ■ (1回)
12月 ■ (1回)

今年のジョギング総距離: 395.05Km ※長距離ウォーキング含む
■:ジョギング □:長距離ウォーキング


3. 100Km歩け歩け大会

昨年(2012年)は、親戚の結婚式に参加するために52Km地点でリタイヤせざるを得なかった100Km歩け歩け大会。今年は、完歩を目指して、事前に入念に練習をし、準備万全だったにも関わらず、89Kmで半月板を損傷し、脚が動かず、リタイヤとなりました。残り11Kmでゴールを迎えられるとわかっていながらのリタイヤ。最後の「あと少し」の辛さを痛感しました...。

大会当日は天候に恵まれず、大雨の中、歩き続けました。天候に恵まれれば、と思ったりもしましたが、すべてが最高の状態の環境で取り組めることなんて、ほとんどありません。「たられば」という欲を捨てて、「ただ」という“今という瞬間”を楽しむことが大切なんだと、この年末に気づけました。「ただ」という概念を気づかせてくださった友人に感謝です。

来年も完歩を目指して、100Km歩け歩け大会にチャレンジしたいと思います。


4. ムサコ大学

2008年のiPhone上陸、そして、リーマンショックや311東日本大震災を通じて価値観の再定義が加速する中、スマホでのスペック競争に限界を感じて、デザイン思考とブランド思考への転換すべく、多様性に触れる場として「ムサコ大学」(社内の人的ネットワーク構築の場)と「S&S Lounge」(社外の人的ネットワーク構築の場)を開催。



2011年9月から、毎月第1水曜日に社内の人的ネットワークを構築し、思考を転換するために開催し続けてきた「ムサコ大学」。上述したNECカシオのスマホ事業撤退という環境変。これに伴い、NECカシオの多くのメンバーがNECグループ内外の新天地に歩み出すことになり、ムサコ大学の継続開催が困難に。また、主催者である自分自身がNECに異動となり、成果を残せたムサコ大学を中止するしかないと悔やみながらも諦めていた時に、「こすぎナイトキャンパス」の主催者である保崎さん&大坂さんから、武蔵小杉地区に関わる人たちの学び舎をつくりたいという提案を頂戴することに。この、ご縁&ご恩に感極まりました。

ムサコ大学は、NECカシオ内の人的ネットワークを構築するために、社内に閉じていた活動でしたが、会社という枠を飛び出し、今年9月から武蔵小杉に住む人・勤める人・関心のある人が集う新しい学び舎として「こすぎの大学」として新生スタートできました。

ムサコ大学をチャレンジし続けていたからこそ、「こすぎの大学」として発展的継続という可能性を得られたのだと実感しています。



(参考)
第26回ムサコ大学「これまでと、これから」  ※最終回の様子をtogetterでまとめました

5. 企業間フューチャーセンター

2010年4月から参加し始め、2011年12月にLLP(有限責任事業組合)として、そして、今年4月には一般社団法人化した企業間フューチャーセンター。


LLPとして活動した昨年(2012年)は、発起人8人衆の一人として名を連ねながらも「行く行く詐欺」という称号を得るくらい参加できず、負い目を感じる一年でした。なので、今年は継続して参加することで、昨年のご恩返しをしようと決心していました。
ただし、昨年と比較して存分に関与できる時間が増えるということでもなく、会社に勤務しながら日中のイベントに積極的に参加するのも困難で、また、かなりの時間を要するFuture Innovation Cafeの企画立案&設計を担当することもできず、仮に嘘でも、やります!と言えば、今度は「言う言う詐欺」になってしまう...。

悩んだ結果、辿り着いたのが「後方担当」(≠広報担当)でした。企業間フューチャーセンターに参加しているメンバーは、どちらかと言うと、新しいことにチャレンジすることが好きなタイプが多いこともあり、組織として、Future Innovation Cafe等で創出した価値を可視化する、そして、社会にメッセージングするということが不十分でした。なので、僕は、この後方部分を担当することで、ご恩返しができ、ようやく負い目から解放されると共に、自分の居場所を見つけることができ、貴重な経験をさせていただきました。

後方担当としての具体的なOutputは、「2012年活動実績レポート」と「ホームページ」、そして、2014年運営体制検討会のファシリテーション。ホームページは、今年6月のリニューアル以降、毎週日曜日に更新していたのですが、これはぶっちゃけ大変でした。しかし、毎週更新しているリレーコラムの原稿を一番最初に目にすることができ、仲間のメッセージを社会に発信するサポートができている実感が拠り所になり、楽しく対応することができました。

今年は、企業間フューチャーセンターの活動を通じた社会価値創造という「やりたい感」と、昨年の「行く行く詐欺の負い目」という2つの視点で、継続してチャレンジしてきました。この1年間の活動で「行く行く詐欺の負い目」は、自分の気持ちの中でも精算できたので、来年は、本来の自分の気持ちである前者の“企業間フューチャーセンターの活動を通じた社会価値創造という「やりたい感」”で、引き続き、楽しみながらチャレンジしていきます。

(参考)

また、上記とは別に、チャレンジを継続することでの成果もありました。

一つは、日立ソリューションズさん主催「ブランドカフェ」で「NECのブランドと、僕のブランディング」というプレゼンテーションさせていただいたこと。もう一つは、川崎市産業振興財団さん主催「平成25年度商品開発研究会」で、「企業間連携と価値創造」というプレゼンテーションをさせていただいたこと。
企業間フューチャーセンターの活動をしていたからこそ、上記2つの機会を頂戴することができました。継続し続けてきた活動が認められたことを素直に喜んだ2つの機会でした。

(参考)



6. B with C for Socialの探求

2011年の企業間フューチャーセンターの活動を通じて辿り着いた「B with C for Social」というライフスタイルと価値観。

B to C から B with Cへ、そして、B with C for Socialに。
生活に一定の充足感がある現在。生活者(消費者)と共創する時代。地域デザインに関与する時代。


あらゆる活動を通じて辿り着いた、現時点での答えである「B with C for Social」。昨年(2012年)の産学協同プロジェクト「チャレンジプロジェクト」(チャレプロ)では、「社会課題を解決するスマホの新たな可能性」をテーマにしました。


チャレプロ2012には2チームが参加。それぞれのチームが社会課題として「情報過多によるストレス蔓延」「スマホ&SNSの普及による疎遠社会」を設定し、これらの解決策を探求しました。スマホで社会課題を解決するということは、つまり、NECカシオが掲げていたビジョンである「人間性豊かなコミュニケーション社会の実現」を探求することだったのです。僕らの会社が掲げるビジョンを、産学協同によるCSV(Creating Shared Value)で探求する。まさに、マーケティングの新たな可能性を体験しました。


企業間フューチャーセンターの活動で辿り着いた「B with C for Social」という価値観、そして、チャレプロ2012での活動。スペック競争から脱却して、NECカシオでソーシャルバリューを提供する新しいスマホの企画立案&提案をしていた今年4月、NECが「2015中期経営計画」を発表。社会ソリューション事業を通じて、社会価値創造型企業への変革を謳っていました。これまでの活動が肯定された気がして安堵感に浸ると共に、自分と同じ考えを抱いていることがわかったNECを今まで以上に好きになった瞬間でした。改めて、自分の仕事が「志事」だと感じられた時でした。

ただし、この時間は僅か2か月しか残されていませんでした...。4/26に発表された「2015中期経営計画」、そして、7/31に発表されたスマホ事業の撤退。「B with C for Social」を表現するスマホを実現できなくなってしまったことに残念さや悔しさを感じる日々でした。しかし、10月の異動でNECグループのブランド戦略を担当させていただくことになり、今度はNECグループの総力をもって「B with C for Social」を表現&実現できるポジションになったことに感謝すると共に、より責任というか、いい意味でのプレッシャーを感じている最近です。

(参考)


【まとめ】

2013年は、「続けるチャレンジ」を目標に掲げて、思考&行動してきました。
スマホ事業の撤退のように、続けたくても続けられない状況も体験した一年でしたが、だからこそ、「続ける」ことの難しさや喜びを実感した一年でもありました。

上述した6つの取組みを続けることで何かしらの答えを見つけようとしていましたが、わかったことは「捨てる神あれば拾う神あり」ということ。

同じことを繰り返していては大きくは成長できませんし、新たな学びを得ることは難しいです。この一年間、6つの取組みは、当初の手段を用いて実現できた訳ではありませんでした。手段に固執して続けるのではなく、設定した目的を抱き続け、環境変化に応じた手段を用いて目的を達成するために思考&行動することだと気づきました。時間は有限。だからこそ、今の手段を捨てて、新しい手段を得る。そんな勇気が必要なのだと気づけた年末でした。捨てることで、新しい出逢いがある。勇気を抱きながら捨てられる来年になりそうです。そして、捨てた分、新しい出逢いに恵まれる来年になりそうな予感もします。

捨てることの大切さを気づかせてくれた友人に多謝です。

今年一年も、ありがとうございました。そして、来年もよろしくお願いいたします。


【最後に】

川崎市産業振興財団さん主催「平成25年度商品開発研究会」のプレゼンテーションで、最後にまとめとして紹介した内容です。僕自身の現時点での気づきのまとめです。



  • 新しい問題の開発のために「Thinking out of the Box」
    越境による人的ネットワーク形成。自分の知らないことを知る。
  • 「B to C」 から 「B with C」へ、そして、「B with C for Social」 に
    生活に一定の充足感がある現在。 生活者(消費者)と共創する時代。地域デザインに関与する時代。
  • 「仕事」でなく、「志事」として
    問題の発明から共にした仲間と一緒だと、更に楽しい。
  • 企業間連携は難しいが、企業“人”間連携は可能性【大】
    同じ課題意識を抱いた個人が活躍する時代。個人のできる範囲でTry & Error。 「風が吹けば桶屋が儲かる」につながる人的ネットワーク。


2013年12月28日土曜日

2013年仕事納めと、仕事ぶりのバロメーター


NECは、今日(12/27)が仕事納めでした。企業間フューチャーセンターの仕事納めは明日(12/28)。1年間の活動内容、及び、蓄積されたノウハウをデジタルストックします。

さて、毎年の仕事ぶりのバロメーターとして「送信メール数」を自分では目安にしているのですが、今年はスマホ事業の撤退に伴う業務減少により、送信メール数も減少して昨年比で79.6%でした。

2010年 5,917件
2011年 6,010件
2012年 6,484件
2013年 5,163件 (昨年比79.6%)

今年6月末時点では3,147件だったので、単純に2倍すれば6,294件の見込みでした。スマホ事業撤退の公表が7月31日。上述したように、後半半年間の業務減少の影響だとわかります。
10月中旬にNECに復帰し、ブランド戦略を担当することになりましたが、こちらに関しては、明日以降に綴りたいと思います。最初は「自分が!?」と思ったのですが、去年から今年の活動を振り返ると偶然ではなく必然とも思えるようになり、現状を受け止められるようになってきた最近です。



(2013年12月28日 facebookの投稿より)

2013年12月27日金曜日

出会いと別れ


この数年は出会いに溢れていましたが、今年は別れが多い一年でした。今日も仲間が新天地に羽ばたいていきました。事象としては同じオフィスで働けなくなるだけで、これからもご縁は続くし、みんなが色々な新天地で活躍するとわかっているのですが、寂しさは否めません。別れもありましたが、より深くわかりあえる友人ができた一年でもありました。ご縁に恵まれているな、と感謝の気持ちに浸っている帰り道です。




(2013年12月27日 facebookへの投稿より)

2013年12月26日木曜日

NECワーキングマザーサミット


2014年1月24日(金)に、第5回NECワーキングマザーサミットが開催されます。僕は過去3回参加しましたが、参加する度にワーキングマザーの方々の声に応えたいと思うと同時に、それを叶えられていない自分を自己嫌悪しています。昨年、ワーキングマザーの課題解決に向けた企画を検討&提案しましたが実現には至らず。でも、未だに諦めていません...。




※参加申し込みサイトの右端の写真に写っている男性、僕っぽいです。前回は、100名近くの女性陣の中、男性は僕含めて3人だけの参加でした。

http://www.madrebonita.com/wordpress/?page_id=13769


(2013年12月26日 faebookの投稿より)

2013年12月25日水曜日

クリスマス


娘が準備した(...というか一年中飾ってある)X'mas用の靴下にプレゼントを入れると手紙が入っていました。なぜか川柳が書いてあるし。「サンタさん えんとつないいえ どうはいる」。笑っちゃいました。
あと、「ことしたのんだ“ポケットモンスターX”をもってきてくれて、まことにありがとうございました」って、コレ以外のプレゼントは受け付けないぞ!という意思表示まで(笑)。


(2013年12月25日 facebookの投稿より)



2013年12月24日火曜日

『松下幸之助から未来のリーダーたちへ』(著:松下幸之助・編集:佐藤悌二郎 )


先日のAmazonでのKindleセールで購入した『松下幸之助から未来のリーダーたちへ』を読了しました。しかし、セールで一緒に購入した3冊が未だに積ん読状態です...。


  ●セール対象

  【読了】『佐藤可士和の超整理術』(著:佐藤可士和) 286円
  【  】『吾輩は坊さんである』(著:野口威光) 75円
  【読了】『松下幸之助から未来のリーダーたちへ』(著:松下幸之助・佐藤悌二郎) 95円

  ●セール対象でなかった本

  【  】『裏方ほどおいしい仕事はない!』(著:野村泰彦) 952円
  【  】『2回以上、起業して成功している人たちのセオリー』(著:博報堂ブランドデザイン) 741円




実は、松下幸之助さんのことをよく知りませんでした。戦後の経営者だとばっかり思っていたのですが、戦前からの経営者だったんですね。一生涯、社会のために活動し続ける一貫した姿勢は、尊敬の一言に尽きます。

持続性ある企業になり得たのは、「従業員」や「社会」を常に考え、「従業員」や「社会」にとって正しいと信じることを選択&行動し続けたからだと想います。当たり前のことを当たり前にやることの大切さ、そして、難しさを痛感した一冊でした。

そして、従業員に対して何かを伝える際、先日、読了した『学ぶ気・やる気を育てる技術』でもメッセージングされていましたが、「部下に何かを学ばせたい時、上司は部下の今までの経験と結びつけたストーリーで語ること」が大切ということを復習できた一冊でもありました。


<気になったキーワード>


  • 係の問題は係長の責任、課の問題は課長の責任、部の問題は部長の責任、そして、会社全体の問題はすべて社長一人の責任である。責任経営の大切さを訴え続ける。
  • 自己観照。自分の心をいったん体から離し、外から眺めるように客観的に自分を認識する方法。
  • 自分の働きは自分だけのものにあらずして他人のものでもあり、また他人の働きは自分のものでもある。そういう高い視点に立って物事を考えなくてはならない。
  • どんな状況にあっても責任者であれば、まず自分が反省すべきであり、まして原因を他に求めるなど許されないことである。
  • 朝に発意、昼に実行、夕べに反省。こういう日々を繰り返す。同様に、毎月、毎年にも、初めに発意、終わりに反省を繰り返すことが重要。
  • 失敗した時に表れる真価とは、いかにうまく対処できるかというノウハウではなく、迷惑をかけた人たちに、一人の人間として素直に誠意ある態度をとれるかという心がけにこそある。
  • まず思うこと、信じることがなんにもまして肝要である。その思いが経営に反映される。
  • たとえ1か月でも、1週間、1日、1時間でも早く目標を達成できるように全力を尽くす。そして、目標を実現したら、更により高い目標を設定する。
  • 情報過多の時代において方向を過たずに日々の仕事を進めていくには、自分にとって今必要な情報は何かを的確に捉え、徹底してそれを求めていく姿勢が大切である。
  • 原則として全ての人がなんらかの長所をもっており、必ず何かのかたちで役立て、活かすことができる。
  • 情報がすぐに責任者に伝わるような雰囲気を内部につくっておくこと、部下が自由にものを言いやすい態度を責任者が常に心がけていることが、事業、経営を進めていく上で肝要である。
  • 自分を高めるということは自分自身のためであるが、同時に他人のため、社会のためにもなる。だから、社会人として常に自己の向上に努めなければならない。
  • 「君ならできるよ」という小さな言葉が、相手の心に火をつける。
  • 一回目は経験。二度繰り返したら失敗になる。
  • 日々これ経験、という絶えず反省する姿勢をもって感受性を磨く。


<構成>

第1章 責任を果たす
第2章 熱意をもつ
第3章 衆知を集める
第4章 人を育てる
第5章 先頭に立つ
第6章 みずからを高める



2013年12月21日土曜日

『学ぶ気・やる気を育てる技術』(著:寺田佳子さん)


今年6月に開催された、内田洋行/ワークプレイスさんが主催する「屋台大学」で講演をお聴きした寺田佳子さん。その寺田佳子さんの著書『学ぶ気・やる気を育てる技術』。サインまで入れていただいたのに、読了するのに半年間を要してしまいました。スミマセン...。

僕の仕事のキャリアは、ずっと携帯電話の商品企画をしてきて、2008年からはマーケティング担当に。そして、2011年に一度、商品企画に出戻りし、そして×2、2012年から再びマーケティング担当に。

新しいチームメンバーと迎えた2年目の今年。当時(・・・と言っても半年前ですが)、厳しい事業環境下、リストラが進み、希望の有無に関わらず、マーケティングの楽しさを感じ始めていた仲間が少しずつ新しい職場への異動を迫られていた時期。
チームメンバーに何を伝えられるのか、自分自身も何を心がけて仕事に向き合うべきなのか、と自問自答する日々だったのですが、そのような中、屋台大学で寺田佳子さんのお話しを拝聴できたのは、しかも、チームメンバーと共に拝聴できたのは、神様のプレゼントとしか思えないような体験でした。

僕自身、マーケティングという仕事柄、多くの出会いや体験に溢れる日々で、楽しく、そして、何かしらの学びに出会う毎日。新しいチームメンバー何かを伝えたいと思っていましたが、学びの場がある日々だけで、僕も含めたチームメンバーは、言葉で表現しないにしろ、常に伝え合い、常に学び合えていたのだろうと...。こんなことを考えたり、新しいチームメンバーとの共通体験を感傷的に振り返ることのできた一冊でした。

オススメの一冊です。

屋台大学にお招きいただいた内田洋行/パワープレイスのみなさん、著者である寺田佳子さん、ありがとうございました!






<気になったキーワード>


  • 「(部下に)教える」よりも「(部下の)学ぶ気・やる気を育てる」こと。それが「学びのマネジメント」。
  • 組織の競争力UPには、上司も部下も同僚も含めたフラットで流動的なネットワークの中で、多彩な情報や意見を活発に交換して互いに学び合う場が必要。
  • 「学び」は現場で起こっているからこそ、「学び」をマネジメントできるのは現場の上司やリーダーだけ。
  • 月並みな上司はひたすら指示する。良い上司は仕事のダンドリを教える。頼りになる上司は上手いやり方をやってみせる。優れた上司は部下をやる気にさせる。
  • コドモとオトナの学び方。先生が示した目標を達成するのがコドモのゴール。自分に何か新しいメリットを得るのがオトナのゴール。
  • 部下に何かを学ばせたい時、上司は部下の今までの経験と結びつけたストーリーで語ること。
  • マネジメントのツボは、部下の過去の経験を最大評価すること。
  • 「学びの根回し」の4ステップ。上司がモデルを示す。部下の挑戦をサポートする。危ない場所に足場を作る。徐々に身を引く。
  • 「どの子も育つ。育て方ひとつ」(スズキ・メソッド創始者 鈴木鎮一さん)
  • ポジティブフィードバックのコツ。まず褒める。具体的に説明する。タイミングよくコミュニケーションをとる。
  • 「自分がデキる」より「チームがデキる」「会社がデキる」ようにする方が評価が高いことを示すのが上司の役割。
  • 評価をするには、「指標」「基準」「タイミング」の3つが大切。
  • 部下をダメにする6つの落とし穴。①上司が一方的にひたすらしゃべる、②正しいことばかり述べる、③必要な情報だけ一方的に伝える、④失敗は恥ずかしいことだと怒る、⑤部下に何もさせない、⑥「時間がない」と言う
  • 「学び続ける人がリーダーになる」(元GE CEO ジャック・ウェルチ)



<構成>

序章 なぜ「教える」より「学ぶ気・やる気を育てる」が必要なのか?
第1章 オトナはどうやったら学ぶのか?
第2章 部下の学びの下準備
第3章 部下のやる気をアップさせる技術
第4章 部下に自信をつけさせる評価の技術
第5章 部下の学びを支援するコミュニケーションの技術



2013年12月20日金曜日

タクシー帰り


今週は、3回タクシー帰り。こんな頻度でタクシーを使うのは超久々。1回は、雨のため、武蔵小杉から自宅まで。2回は、終電を逃して東京から自宅まで。賞与支給の直後だからできることで、その分、お小遣いは無しに。でも、楽しいから全然O.K.♪・・・かな(笑)

で、今晩は、個人タクシーで、運転手の方は72歳(だったはず)。昭和43年にタクシー業界に入り、昭和55年からは個人タクシーの運転手に。色々な話を聞かせていただきました。

  • タクシーの運転手は運動不足のため、若くして亡くなる方が多いとのこと。この方は、55歳まで野球を、そして、今はご夫婦で卓球をし、運動不足を解消&健康づくりをしているとのこと。朝6時まで仕事、3時間ほど睡眠し、その後、卓球。そして、また3時間ほど睡眠した後、仕事をするらしい。しかも、奥さまと一緒に卓球をしているとのことでステキすぎ。
  • 個人タクシーは制度変更後は定年があるが、制度変更前は定年は「無」。90歳を超えるタクシー運転手もいるらしい。この方も、お客さんが危険を感じない限りは仕事を続けたいとのこと。運転が軽やかで、とっても心地よかったです。
  • 今晩は30分以上タクシーをつかまえることができなかったのですが、高速道路の出口はつかまえやすいとのこと。遠距離のお客様を送って帰ってきたタクシーを狙うのがいいらしい。
  • 昭和時代は料金以上にお金をくださる方がたくさんいた。都市伝説で言われる1万円札でタクシーを止める的なやつ。駅からお客さまを送った後も、帰り道にお客さまがつかまるケースが多かった。なので短距離のお客さまでも歓迎だった。最近は行きの分(片道)だけしかお客さまがいないので、短距離のお客さまだと収入は減少気味に。そのため、乗車拒否をするタクシーが増えた。特に個人タクシー。この方は一切乗車拒否をしないため、風評被害の影響があるらしい。乗車拒否をしないでコツコツ仕事すれば、不況の中でも十分にタクシーの運転手でも、(贅沢ではないにしろ)豊かな生活はできるとのこと。

ココロ豊かなタクシーの運転手さんでした。




(2013年12月20日 facebookへの投稿より)


2013年12月17日火曜日

商品やサービスの、その先に。


チャレンジしている彼らの姿を振り返りながら、自分の入社当時の貴重な経験も思い出していました。ワープロの商品企画担当だった当時に出会った脚本家 原田佳夏さん。原田さんとの出会いで学んだこと、それは「商品やサービスの、その先に」。当時、僕はワープロをつくっていましたが、ワープロを使って脚本ができ、その脚本から舞台がつくられることを実感した体験。あれから、もうじき20年。今でも鮮明に覚えている思い出。一生忘れない思い出。





原田佳夏さんのブログ「私の愛したキカイ」
Vol.6「ワープロ、その名は・・・(後半)」
Vol.7「思いのままのワープロ」
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hararara/page27.htm

NECのブランドと、僕のブランディング
http://www.slideshare.net/katuhiko0821/nec-16755691


(2013年12月17日 facebookの投稿より)

2013年12月16日月曜日

ぱぱとままになるまえに


2012年2月にNECカシオモバイルコミュニケーションズとして参加した小学生向けのイベント「ものづくり体感スタジアム」。その時に出会った「ぱぱとままになるまえに」の代表 西出博美さん。その日以来、彼女の姿勢に共感して応援し続けています。
今回、READYFOR?で「ぱぱままっぷ」のプロジェクトが成立し、お礼メールが届きました。手書きのメッセージもうれしいですが、プロジェクトが成立したことが自分事としてうれしすぎています。今日一日、テンパッて家に閉じこもっていましたが、このうれしいプレゼントが届いて、ほっこり&にったりとした一日でもありました。
ありがとうございました♪





「ぱぱとままになるまえに」facebookページ
https://www.facebook.com/papa.mama.narumaeni


(2013年12月16日 facebookの投稿より)

2013年12月9日月曜日

『かぐや姫の物語』と、第4回「こすぎの大学」


高畑勲監督の『かぐや姫の物語』を娘と観てきました。

『竹取物語』を忠実に美しいアニメとして表現したなぁーというのが感想です。
高畑勲監督の丁寧、かつ、忠実な作品の仕上げ方に感動すると同時に、美しいものを美しく表現(再現)することの難しさも感じた作品でもありました。




印象に残ったのは、かぐや姫が山村での生活を離れて、金銭的には不自由のない裕福な都生活を送りながらも心は満たされず、「生きている証を感じ続けたい」と呟いたシーン。

何のために生きているのか?
誰のために生きているのか?
誰に生かされているのか?


『かぐや姫の物語』を観た二日前に、第4回「こすぎの大学」を開催。テーマは「武蔵小杉を生きる」。川崎市立井田病院 西智弘先生に「生きること」「死ぬこと」をプレゼンテーションしていただき、その後、参加者の方々と「老いながら自分らしく生きるためにできること」を探求しました。




生きることは、老いること。老いることは、(何かを)失うこと。

「生きる」=「老いる」=「(何かを)失う」

これまで、生きることは経験などを積み重ねていくことをイメージしてしまう自分でしたが、「老いる」「(何かを)失う」と考えるきっかけになりました。

より具体的に自分事として考えることができたのは、西先生が準備してくださった「喪失体験ゲーム」のおかげ。6枚のカードに、イメージしながら「家族」「友人」「お金」「健康」「役割」「趣味」を書きます。その後、西先生とジャンケンをし、負けるかあいこだと、失ってもいいカードをビリビリと破ります。このジャンケンを5回繰り返します。

僕は3枚のカードが残りました。残ったカードは「家族」「健康」「役割」。破ったカードは、破った順番に「趣味」「お金」「友人」。これ以上、ジャンケンに負けないでよかったと思っています。残った3枚のカードは失いたくないものばかりですし、上述した内容と関係性が強い対象だから。

何のために生きているのか? 「家族」「役割」
誰のために生きているのか? 「家族」
誰に生かされているのか? 「役割」

そして、そもそも生きるために不可欠な「健康」。


生きることは老いること、そして、(何かを)失うこと。これが現実ではあるものの、かぐや姫同様、生きている証を感じ続けながら毎日を大切に生きていこうと思った週末でした。

だけど、初日から夜更かし。健康によくないですね(笑)。





【ご紹介】

「こすぎの大学」は、2014年より毎月第2金曜日 19:28〜21:00に開催します。
ぜひ、お時間&ご興味がありましたら、ご参加ください。

「こすぎの大学」facebookページ
https://www.facebook.com/kosuginouniv