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2013年6月30日日曜日

『新しい市場のつくりかた』(著:三宅秀道さん)


三宅秀道さんの『新しい市場のつくりかた〜明日のための「余談の多い」経営学〜』。
これまで三宅秀道さんの講演を3回拝聴させていただきながらも、本書を読むスピードが追いつかず、ようやく読了。
#三宅さん、すみません...。




「問題の発明」、この一言に集約される一冊でした。
問題の“発見”でなく、問題の“発明”。そこに存在しないことを問題として定義するのだから、発見でなく、発明。

ライフスタイルマーケティングが心情の僕としては、商品を提供しているのではなく、商品を手段としてライフスタイルを提供しているというコダワリを持ちつつ、これまでコミュニケーション開発という“志事”に携わってきました。
急激なスマホシフトなどの環境変化により、短期的な結果を求められる最近、スペック議論ばかりの会社生活に嫌悪感を抱いていたのも事実なのですが、本書を通じて、改めて自分の進む道が見えてきました。三宅さん、ありがとうございます♪

三宅さんが講演の最後に仰る言葉「知らない人と最後に友だちになったのはいつですか?」。
先日も企業間フューチャーセンターのBLOGに書いたのですが、上記の言葉が、今の僕の拠り所。多様性を通じて見えなかった問題を発見、いや、発明。自分では解決できない問題も、その人的ネットワークを通じてCo-Creationして解決。きっと未来は明るいはず!

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企業間フューチャーセンター
「よりオープンに、よりコラボレーティブに」リレーコラムより

Future Innovation Cafeという場で、SHAREの先にあるCo-Creationを見つけたように、「よりオープンに、よりコラボレーティブに」の先に「ソーシャル・イノベーション」を見つけ、実現し始めている最近。企業間フューチャーセンターの活動を通じて繋がった方々と共に、社会課題を解決し、Wow!な社会を創出できる喜び。makeするからこそのメーカー。スマホやケータイだけでなく、社会さえもmakeできる可能性があることに、メーカーに勤務する一人として新たな喜びを感じている最近です。
いや、自分自身を Re: make していることが一番うれしいのかな♪
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<気になった内容>

●用途の設計・開発。世界に今までになかった新しい文化やライフスタイルを開発するということ。
●市場を生き物に例えると、文化は発生論、技術は育成論。「発生」は一瞬。
新しい市場をつくるのは、新しい暮らし方、つまり、文化であって新しい技術ではない。何よりもまず「新しい問題の開発(発明)」、これこそが新しい文化の開発の出発点。
●商品に価値をもたせるのは、どこまでいっても、やはり主観。
●世の中にない風習を前提とする商品開発に一番の前提となる資源は、技術でも資金でもなく、未確定の世界に挑戦する心の勇気。
知らない人と最後に友だちになったのはいつですか?
●新しいコンセプトを実体化する際には、実際の職位・権限に関わらず、担当者が問題の設定から解決手段の決定まで、一貫した意思決定ができる立場でないと中途半端になってしまう。
消費者が消費するのは、あくまでも「暮らし」であって、商品そのものではない。
●工業化→ファッション化→ブランド化、という流れ。
●マーケティングリサーチの発達により、平均的なニーズを把握できるようになった結果、「落とし所」がみんな似てきてしまった。
●私たちは何を知らないかさえ知らない、ということに誠実に向き合うこと。
ハプニングの可能性を増やすためのオープンイノベーション。意図せざるコミュニケーション。


<構成>

第1章 さよなら技術神話
第2章 新しい「文化」を開発する
第3章 「問題」そのものを開発する
第4章 独自技術なんていらない
第5章 組織という病
第6章 「現場の本社主義」宣言
第7章 価値のエコシステムをデザインせよ
第8章 ステータスと仲間をつくれ
第9章 ビジネスの外側に目を向けよ
第10章 地域コミュニティにおける商品開発
終章 希望はどちらにあるか




2013年6月22日土曜日

DVD『天国からのエール』と、チャレンジプロジェクト


DVD『天国からのエール』。

偶然選択した作品でしたが、観ながら、この作品を選択したのは必然だったと思った作品でした。

関東学生マーケティング大会開会式の前日の夜。
これまで過去5年間実施した関東学生マーケティング大会との共創プロジェクト「チャレンジプロジェクト(通称:チャレプロ)」。開会式で、これまでのチャレプロの実績や感謝の言葉を伝えるべく、資料を作成し終えた後、『天国からのエール』を観ました。今年は、諸事情によりチャレプロへの参加を辞退したのですが、応援する姿勢は変わりません。そんなキモチを代弁してくれているような『天国からのエール』でした。





映画『天国からのエール』公式サイト



『天国からのエール』は、仲宗根陽さんの実話に基づいた作品とのこと。仲宗さんを映画では阿部寛さんが「大越陽」という役名で演じていますが、以下の言葉が印象的でした。

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高校生のために無料の音楽スタジオを設立しようとする大越に妻が「どうして他人のために、そこまでやるの?」。それに答える大越、「他人だからこそ、ここまでやるんだ。昔は、誰もが色々教えてくれる場があった。今は金を出さないと誰も教えてくれない。だからこそ、そういう場を作るんだ。」
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「夢を抱くことも大変だが、それを実現するのは更に大変。それをサポートするのが大人の役目。」「人をダメと言うな。子どもの可能性を信じない親なんていない。」
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毎年、チャレンジプロジェクトの紹介をする際に、最後に学生に伝えるメッセージがあります。

「ソーシャルな時代だからこそ、セルフブランディングが大切です。
 チャレプロを通じて、自分探し、自分たち探しをしてください。
 応援しています!」

僕は、自分探しや自分たち探しができる「場」を提供することを、これからも続けていきたいと思います。チャレプロは、残念ながら今年は辞退ということになりましたが、企業間フューチャーセンターやムサコ大学を通じて「場」を提供し続けます。
それが、僕が見つけた自分の役割「コネクター」だから。


<あらすじ> ※wikipediaより

沖縄で小さな弁当屋を営む大城陽(阿部寛)は、彼の店に弁当を買いに来る高校生たちが、バンドの練習をする場所がないことを知り、店のガレージをスタジオにすることに。陽は「挨拶をすること。赤点を取らないこと。人の痛みが分かる人間になること」この3つを条件に無償で場所を提供する。そんな彼を高校生たちは慕うのだが、ある日、陽が病で倒れ…。


さぁ、今から関東学生マーケティング大会の開会式です。ちゃんとメッセージを伝えられればいいけど、緊張症だからな...。






2013年6月10日月曜日

『フューチャーセンターをつくろう〜対話をイノベーションにつなげる仕組み〜』(著:野村泰彦さん)


Future Sessions代表の野村泰彦さんの新書『フューチャーセンターをつくろう〜対話をイノベーションにつなげる仕組み〜』。

富士ゼロックスKDI時代から色々と教えていただいている恩人の野村さん。

例えば、弊社でフューチャーセンターを作ろうとした時、
例えば、昨年のFuture Session Week 2012の「ありがとうバンク」では、そこで出たアイデアを弊社提供サービスの「fieldsign」で「ありがとう!キャンペーン」という形で実現する時にもサポートしてくださったりと、フューチャーセンターを実際のビジネス環境と結び付けたいという僕の思いを応援してくださり感謝しています。


本書を読了して、改めて感じたのは、フューチャーセンターは対話(ダイアログ)で終えるのではなく、プロトタイピングの過程を経て、複雑な課題を解決することである、ということ。

企業間フューチャーセンターの活動を続けてきて思うのは、課題“解決”する気づき&ヒントや、課題“発見”(発明)する気づき&ヒントを、その場限りにするのは、財産を捨てるようなものだということ。誰もが社会善を探求すべく課題意識を抱いて集まっているのだから、その気持ちだけをシェアして終わるのは、やっぱりもったいない。企業人として、企業の中だけで解決できないことが増えてきて、この場に参加している訳だし、やっぱりアクションにつなげることを忘れてはならないと思い続けています。

対話(ダイアログ)だけで終わるのも否定はしないけど、それだけじゃ何も変わらないし、変えられない。だからこそ、「アクションにつなげていこー!」って思い返せた一冊でした。ありがとうございました♪

(参考)

昨年末にfacebookにもUPしたのですが、これまでにフューチャーセンターを通じて創出したモノ・コト・コミュニティです。振り返ってみれば、意外に多くを創出できたんだなぁーって感慨深くなると共に、一緒に共創してくれた方々に感謝のキモチでいっぱいです。



<気になったキーワード>

●企業でフューチャーセンターをつくろうという人は、「モノの提供だけでは顧客に高い価値を提供できなくなってきており、最上流の課題の設定を企業の枠を超えて行えるようにならなければ生き残れない」という問題意識を抱えている
●自分のためだけでなく、みんなのためにフューチャーセンターを開設したいと考え始めている。新しい時代の始まり。
日本企業は、課題“解決”は得意だが、課題“発見”(発明)は苦手。
●企業がフューチャーセンターに取り組む理由
 ①企業の中に対話を育みたい
 ②組織横断でスピーディに問題解決できるようにしたい
 ③社外ステークホルダーと共にイノベーションを起こしたい
●重要なのは、フューチャーセンターのネットワーク。複数のフューチャーセンター間で連携すること。
●変化は一人ひとりの人間の中で起きていく。世界は私たち一人ひとりの関係性で成立している。
●フューチャーセンターは、企業の「儲かりますパラドックス」と、社会起業家の「社会貢献パラドックス」を補完し合う。
●フューチャーセッションを成功させるための6つの原則
 ①フューチャーセンターでは、想いの持った人にとっての大切な問いから、すべてが始まる
 ②フューチャーセンターでは、新たな可能性を描くために、多様な人たちとの知恵が一つの場に集まる
 ③フューチャーセンターでは、集まった人たちの関係性を大切にすることで、効果的に自発性を引き出す
 ④フューチャーセンターでは、そこでの共通経験やアクティブな学習により、新たなよりよい実践が創発される
 ⑤フューチャーセンターでは、あらゆるものをプロトタイピング(試作)する
 ⑥フューチャーセンターでは、質の高い対話が、これからの方向性やステップ、効果的なアクションを明らかにする
●質の高い対話が生み出すものは、一緒にやりたいこと。
フューチャーセンターの目的は、集まることそのもの、対話そのものにあるのではなく、対話を通してアクションをお越し、複雑な問題を実際に解決すること。
●できるかできないかの問題ではなく、やるかやらないかの問題。
●「遊び心を持つ」と「必死に働く」を両立させるのがフューチャーセンター。
●フューチャーセンターの設計ガイドライン
 ①信頼感のデザイン
 ②多様性のデザイン
 ③関係性のデザイン
 ④全体性のデザイン
 ⑤可視性のデザイン
 ⑥安心感のデザイン
●フューチャーセンターの空間もファシリテーションも「インクルーシブ(除外されてきた人々を包含する)」にデザインされている必要がある
●フューチャーセンターで対話されたことがアクションにつながる3つの要因
 ①課題提起者が本気であること
 ②実行力を持った参加者がいること
 ③ファシリテーターが強い意志を持って関わること
フューチャーセンターの魅力は、人が変わることを前提としていること。


<構成>

序文
第1章 フューチャーセンターとは何か
第2章 フューチャーセンターの思想
第3章 フューチャーセンター・セッションを啓く
第4章 開かれた専用空間をつくる
第5章 フューチャーセンターによる変革
森の座談会


2013年6月9日日曜日

DVD『キャッチボール屋』


DVD『キャッチボール屋』。2006年公開作品。


会社からリストラされて、憧れていた女性は他の男性と結婚。行き先をなくしたタカシは、なぜか、10分100円のキャッチボール屋を引き継ぐことに。そんなタカシのもとに、キャッチボールをしに集まる色々な人。元甲子園出場選手、借金取り、OL、子ども、...。

キャッチボールをする公園のションベン小僧。ションベン少女は盗難されて、寂しく一人でいるションベン小僧。ションベン小僧の首には掛札。「ションベン小僧君が寂しがっています。ションベン少女を誘拐した人は、すみやかに返却してください。」





誰でもいいから、キャッチボールする相手がいることの尊さ。
投げたい相手でもいいし、そうでない相手でもいいからボールを受け止めてくれる人、そして、ボールを投げてくれる人がいることが、なんて尊いことなんだろう・・・と感じた作品でした。


昨日(6/7)、受講したインクルーシブデザイン・ソリューションズさん&日本ダイバーシティ推進協会さん主催の第2回メンタルヘルスケアセミナー。そこで学んだ「ペーシング」という手法。相手の話し方に自分の話し方を合わせる、具体的には、声のスピード・音程・音量・リズム・呼吸などを相手に合わせていくことで、相手に安心感を与えて、信頼関係を構築する手法。

緩いボールには緩いボールを返す、直球には直球を返す、そんなリズム感のあるキャッチボールのようなコミュニケーションの温かさを考えた、昨日のセミナーと『キャッチボール屋』でした。


あっ、ここまで書いてからですが、今日、ズーラシアで撮影した一枚を思い出しました。
facebookにもUPしたのですが、上記のようにわかった風に書きつつ、コミュニケーションの難しさも痛感しています。うん、コミュニケーションって、本当に難しい。だからこそ、相手との関係性で安心感を抱けたり、信頼関係を構築できることって尊いんだと思います。ホントに。

悩み相談に応えたけど、実は解消されていなかったみたい...。
僕は応えられたと思ってピース。こういう勘違いって、よくあるよね。
(2013.06.08 ズーラシアにて)



2013年6月7日金曜日

Future Session「企業教育コラボレーションの未来」


5/31-6/8のフューチャーセッション・ウィーク。
梅雨入り宣言が???な感じで快晴続きの毎日ですが、きっと、全国で熱いフューチャーセッションが開催されているからなんでしょうね。

企業間フューチャーセンターとしては、本期間にFuture Innovation Cafeを開催できませんでしたが、企業間フューチャーセンターの仲間である西出恵美さん(日産自動車 R&D人事部)がストーリーテーリングされる「企業教育コラボレーションの未来」に参加しました。

企業間フューチャーセンター主催Future Innovation Cafeでの西出恵美さん。
あっ、ちなみに、この写真は僕が撮影しました(笑)。


あらゆる価値観の再定義が進む中、ワークシフトも起こり、これからの時代に求められる人材育成の在り方を考えるのが、このフューチャーセッションの目的。自社内だけでは未来の人材育成は困難で、企業の枠を超えた取り組みが必要となるため、タイトルも「企業教育コラボレーションの未来」とのこと。

当日のプログラムは、以下のような感じでした。

●チェックイン (関係性をつくる)
●ストーリーテーリング 西出恵美さん
●ワールドカフェ
●アクションを生み出す (グループ発表)
●チェックアウト


西出恵美さんのストーリーテーリング、とてもステキでした。
#西出さんとはご一緒する機会が多いのですが、知らないことが多く、ちょっと反省...。

10年前に出会った「Learning Organization (学習する組織)」の考え方を自社内に浸透させるべく、自ら組織開発に取り組まれたとのことでしたが、当初は、社内で中々理解してもらえなかったそうです。ただし、自ら率先し、その活動も自社内だけでなく、他社の組織開発のサポートもするようになり、今に至っているとのこと。他社をサポートする際、気をつけているのが“黒子に徹すること”。理由は、西出さんがいなくても、他社の方々が自律して組織開発できるようにするため。

企業間フューチャーセンターでも、常に温かく&優しく見守ってくれて、だけれども、悩んでいる時には優しく示唆してくれたり、時には強く示唆してくれます。僕らが自律できるよう導いてくださっているんですよね。改めて、感謝のキモチでいっぱいです。

上記以外にも、西出さんからステキなメッセージ。

●他企業とのコラボ教育。会社は違えど、ゴール(目的)は同じ。
●“越境”するためには、自社内のチーム(特に上司)の理解は不可欠。コミュニケーションの齟齬がないように、一つ一つの言葉にも誤解がないように細心の注意をする。
●“越境”するだけでなく、自社をオープンにし、他社を呼び込む。
●他企業とコラボレーションすることで多様な価値に気づき、自社メンバーの意識が変わる。
価値観が狭いことの危険性。
●多様性からイノベーションの種を見つける。
●引き寄せの法則。GIVE & GIVENの関係性が、人的ネットワークを広げる。


西出恵美さんのストーリーテーリングの後、ワールドカフェを通じて参加者のみなさんと理解を深め、これからの企業教育の在り方を探求し、さらに多くの気づきを得ました。

人事や教育関係のお仕事をされている方々が多い中、アウェイの僕ではあったのですが、アウェイと言いつつ、社内では「ムサコ大学」を推進していることもあり、この場での気づきは、ムサコ大学に活かせることばかり。チームビルディングって捉えれば、人事や教育関係の方々だけの課題でなく、誰にとっても避けられない課題ですもんね。


最後にチェックアウト。参加者一人ひとりが、今日の気づきを紹介。

僕の気づきは、“教育”(教わって育つ)でもなく、“共育”(共に育つ)でもなく、“響育”(お互いに響きあって育つ)が大切、ということでした。

自社内で主催している「ムサコ大学」。2011年9月の第1回目では、クリエイティブスタジオの佐藤敏明さんが「今後のメディアと、MEDIAS」というタイトルで話されたのですが、「共創」(Co-Creation)というトレンドの中、「鏡創」「響創」の意味性も理解することが大切と語られていたのを思い出しながら、上記を紹介しました。


多様性から気づきを得て、課題解決に向けて行動するトリガーとなるフューチャーセッションって、ホントにスゴイですね。改めて、その魔力&魅力に気づかされました。

このフューチャーセッションから2日後は、第22回ムサコ大学でした。テーマは「MEDIAS Wの構造トリビア」。少しでも「響育」という関係性を創出すべく、当日の内容をtwitterでライブ中継するというチャレンジをしました。toggerでまとめたのですが、公開後、12時間で1500人を超える方々に閲覧いただいたようで驚いています。


これからも「響育」の実現に向けてチャレンジしていきます!
西出さんをはじめとして、今回のフューチャーセッションでご一緒させていただいたみなさんに感謝です。ありがとうございました!


(参考) 西出さんが紹介されている『Works No.116〜社員の放浪、歓迎〜』




2013年6月2日日曜日

衰退市場でもヒットを飛ばせる―週刊東洋経済eビジネス新書No.07


Kindle paperwhiteを購入後、最初に購入したのが『週刊東洋経済』の細切れ版。読みたい特集だけを100円で購入できるのが、うれしいですね。

『週刊東洋経済』って気になる特集を組んでいて、読みたいなぁーと思いつつ、690円という価格と、週刊誌ながら1週間で読めないボリューム感で、よっぽど読みたい特集がない限りは購入しない雑誌でした。

それがKindle版となり、特集を細切れにし、100円で販売となったのは、うれしい限りです。
#大切なことなので二度書きました。(笑)

で、購入した特集は、「衰退市場でもヒットを飛ばせる」。


採り上げられた商品・サービスは、「マルちゃん正麺」(東洋水産)、「クックボウル」(鳴海製陶)、「南部鉄器極め羽釜」(象印マホービン)、「鉛筆シャープ」(コクヨS&T)、「大人の超合金 南極観測船 宗谷」(バンダイ)、「山下達郎ベストアルバム」、「ノエビアの化粧レッスン」、「そろばん教室」(イシド)、「茶柱縁起茶」(アルゴプラン)、『実はスゴイ!大人のラジオ体操』。

コモディティ化したマーケットで既存商品がヒットするには、「(ターゲットや利用時間を)ずらす」「原点に帰る」「(モノでなく)コトを提供する」ことが大切なんだと再認識させられました。
ついつい、「買ってくださる」という視点を忘れてしまい、「売る」ことだけを考えてしまい、「(ターゲットを)広げる」「(既存顧客向けに過剰機能を)追加する」という“過剰な加点”というアプローチばかりをしてしまいがちですが、生活者が求めているのは、そういうことではないんですよね。


<構成>

法則1 衰退市場にこそチャンスが眠る
法則2 製品進化で日常生活を変える
法則3 大人の市場は衰退していない
コラム 長期低迷の音楽ソフトを救った山下達郎
サービス編 私たちはこうして販売力と集客力を劇的に変えた
日本の「伝統文化」からもヒット商品


Kindle paperwhiteとゲームボーイライト


スマホのKindleアプリで、Amazonが販売する電子書籍を楽しみ始めてから2か月が過ぎたのですが、Kindle paperwhiteを購入したい気持ちがフツフツと湧いてきました。

理由は、幾つかあります。

●スマホだと画面が小さくて、やっぱり読みづらい
●寝室で、スマホで読書しているとブルーライトで目が疲れること
●電子書籍版の割引額を蓄積していくと、あっという間にKindle paperwhiteを購入できる金額に気づいたこと
●友人同士がKindle paperwhiteをべた褒めする話を聞く機会が増えたこと
●本を持ち歩くことが増えたこと
●紙の本だとマーキングしたところをパソコンでメモする際、本が閉じてしまい、メモしづらいこと


で、ボーナス前で金欠状態なのですが、妻に相談、いや、懇願し、Kindle paperwhiteを買っちゃいました。Amazonでポチッとし、翌日には即納。開封してビックリしたのは、アカウント設定が既にされていること。Wi-Fi設定だけするだけで、すぐにKindleの世界を楽しむことができました。
・・・と書きつつ、未開封の箱から取り出したのに、最初からアカウント設定がされていたのは、ちょっと気持ち悪さや怖さも感じました。

早速、Kindle paperwhiteで読書を楽しんでいますが、上述した不満が解決され、快適な読書ライフを送っています。寝室で読書する際、目も疲れないし、バックライトが強くないので一緒に寝ている家族にも迷惑をかけないのがいいですね。


あれっ!?、この感覚、以前にも体験したことがあるぞ。なんだっけ???


思い出しました。「ゲームボーイライト」。
当時のゲームボーイはバックライトがないため、夜にプレイするのが困難だったのですが、いつでも、どこでもプレイできるために付加された「バックライト」。

当時、片道2時間以上の長距離通勤をしていた僕にとっては、帰宅時間に、電車やバスの待ち時間を潰すために「何か」が必要でした。例えば、本。電車のホームは、それなりの明るさがあるので読めるのですが、バス停には十分な明るさがないので、本は読めず...。
当時、モバイルギアを持ち歩いていましたが、モバイルギアも、やっぱりバックライトがないため、時間潰しには使えず...。

そんな中、発売されたのが「ゲームボーイライト」。1998年4月の発売。即買でした。シリアル番号も「L10007505」と最初の方。

発売後、すぐに「ゲームボーイカラー」が発売されて、ゲームボーイライトの販売数は伸びなかったのですが、後発のゲームボーイカラーもバックライトがなかったため、僕にとってはゲームボーイライトが最高のパートナーで、その後もずっと会社バッグの中に入れていました。

モノクロの階調表現とバックライトの組み合わせで、「いつでも」「どこでも」という体験を提供してくれる、Kindle paperwhiteとゲームボーイライト。共に大好きです。

Kindle paperwhiteがカラー表示だったならば、このノスタルジックな思い出を振り返ることはなかったんでしょうね。




そんなこんなで、Kindle paperwhite、今更ですがオススメです。特にゲームボーイライトユーザだった方に(笑)。




武蔵小杉ナイトキャンパスと、『はなぼん』(著:花井裕一郎)


武蔵小杉ナイトキャンパス (こすぎナイトキャンパス) に初参加しました。


  こすぎナイトキャンパスは、「勉強会」「読書会」というかたちの、
  「知的語り場」です。

  武蔵小杉在住・在勤の方たちとともに(他の地域の方も大歓迎です)、
  地元武蔵小杉の「知的語り場」という場を通じて、新しい出会い、
  アイデアのひらめき、わくわく感を体験していただけたらうれしいです。

  現在は、「読書会」をメインに活動しています(原則毎月第2、第4月曜
  夜開催)。お気軽にお立ち寄りください。

  ※ホームページより引用


第26回読書会のテーマ図書は『はなぼん』(著:花井裕一郎)。
長野県小布施町の図書館「まちとしょテラソ」の立ち上げに関する話。


これまでの図書館のような“読書”という「知の消費」ではなく、読書を通じた“交流”の場を通じて「知の育成」を目指した「まちとしょテラソ」。

僕が現在進めている活動とリンクする内容が多く、学びの多い一冊でした。

従来の価値観が通用しなくなって価値観の再定義が進む中、人的ネットワークを構築することで、多様性から新しい価値創出をすべく、2011年から社内では「ムサコ大学」や「S&S Lounge」、社外では「企業間フューチャーセンター」の活動を取り組んでいますが、継続することで見えてくることがあるし、振り返れば、新たな価値創出にもつながっているんだよなーと感じる最近。
『はなぼん』を読んで、プロセスやリレーションのデザイン、及び、アウトプットを残すことの大切さを再認識しました。

「小布施人百選」を真似して・・・という訳ではないですが、2011年9月の第1回目からムサコ大学も21回の開催を重ねてきたのですが、今までを振り返るべく「ムサコ大学百選」を作成中です。まだ21名の先生ですが、残りの約80ページの空白ページを埋めていくという新たな楽しみも増えた最近です。


<気になった内容>

●小布施のまちづくりのキーワード「交流」「客人みな北斎論」
「ありがたい」は「有り難い」。つまり、「Thank you.」ではなく、「It's a miracle !」
●日本の文化「ホスピタリティ」「おもてなし」
●小布施が観光地になった理由は「結果観光」。自分たちがより豊かな生活を求めた結果として観光者が増えただけ。
記録を編集すればエンタテインメントになる。未来のために、とにかく記録する。
●花井さんが新図書館の館長に選ばれた理由。花井さんの人的ネットワークを活用することで、新しい価値創出が期待されたから。
●公共図書館の新しい価値。「知の消費」(読書)から「知の育成」(読書を通じた交流の場)に。
「小布施人百選」。小布施の先輩方のメッセージを、直接つながり合っている人に発信する。テレビのように不特定多数の人々にメッセージを送るのでは得られない責任とやりがい。
「本物」に触れることで磨かれる感性
●一歩踏み出すことで、また違う仲間が生まれ、新しい世界が見えてくる
●自分ではない誰かを心からわくわくさせたいと願う時、僕のわくわくはどこまでも高まっていく

<気になった「演出マネジメント」>

空気をつくる
 求めるゴール像を思い描き、必要なものを準備し、不要なものを排除する。関わる人たちの心理を推察し、ゴール達成に集中できる環境づくりをする。
飛び込む
 「これだ」と思ったら迷わず飛び込む。
原点に帰る
 迷ったら原点に帰る。壁に当たったら原点に帰る。そこから必ず答えは見つかる。
巻き込む
 新たに関わりをもつようになった人たちが相互につながり、新たな知を生み出す。サスティナビリティを無数に創出する。
受け継ぐ
 先輩から受け取ったものを、次世代の人たちへ伝承するリレーランナーの一人。受け継ぐ方法は、人それぞれ。
引き出す
 トップが一人ひとりの「好き」「得意」を引き出せるかが鍵となる。
枠を外す
 感覚を研ぎ澄まし、全身で情報収集を行う。自ら思考し、ものごとの本質を見る。私心から離れ、信じた理想に向かって行動する。
道草する
 道草こそが、かけがえのない宝物だったりする。

<構成>

プロローグ 小布施の“今北斎”になる
第1章 映像演出家、図書館長を志す
第2章 みんなでつくる「まちとしょテラソ」
第3章 挑み続ける図書館
第4章 日本で一番チャーミングな図書館になる
第5章 僕の原点
エピローグ “今北斎”たちを出迎える


2013年6月1日土曜日

学研まんが『日本の歴史』第12巻 明治維新


小学生の頃、まんがで読む日本の歴史にハマっていました。

僕が読んでいたのは、小学館の学習まんが『少年少女日本の歴史』。



当時、まんがで読む日本の歴史がブームとなり、複数社から出版されていました。その中、『少年少女日本の歴史』を選択した理由は、イラストのテイストでした。他のシリーズを選ばなかったのは、巻数ごとにイラストレーターが違ったり、なんか、イラストのテイストが合わなかったんですよね。

『少年少女日本の歴史』は全20巻だったのですが、時代も昭和から平成になり、その分が追加され、今は全21巻。時代の流れと共に、自分が年を重ねたことを実感します。


前置きが長くなりましたが、2か月前にスマホでKindleアプリをダウンロード。そして、何かを読もうとKindleストアを探していたら、日本の歴史がお買い得だったので、当時を思い出して、ついつい購入してしまいました。
ただし、愛読していた小学館の『少年少女日本の歴史』はなく、学研の『日本の歴史』。

当時はテイストが合わなかった印象なのですが、今は大丈夫な感じ。感度が鈍くなったのかな?(笑)



で、第1巻からでなく、第12巻の『明治維新』を購入。
通常版だと798円ですが、Kindle版だと332円とお買い得。

日本の歴史が題材なので、『少年少女日本の歴史』と同じ内容でありながら、イラストのテイストや事象の捉え方も違ったりして、小学生の頃に戻ったように楽しみながら読んでしまいました。

まんが日本の歴史、いいね!

で、第12巻「明治維新」。当たり前ですが、人が世の中を変えるんだなぁー、という感想。

そして、ワクワクな気持ちが収まらず、すぐに第13巻もダウンロード。あれよあれよという間に、第16巻まで一気に読んでしまいました...。

・・・という感じで2か月前の感想文でした。

<構成>

第1章 尊皇攘夷
第2章 薩長同盟ができる
第3章 江戸幕府ほろぶ
第4章 戊辰戦争
第5章 新政府の出発
第6章 版籍奉還と廃藩置県
第7章 四民平等と徴兵制
第8章 産業をおこす
第9章 新政府の外交
第10章 文明開化