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2012年7月15日日曜日

Future Innovation Cafe「森林再生」カフェ

$katuhiko0821-森林再生


企業間フューチャーセンターLLP主催のFuture Innovation Cafe、第37回のテーマは「森林再生」。

今回は、株式会社トビムシ、ワリバシカンパニー株式会社の代表取締役 竹本吉輝さん、コクヨファニチャー株式会社 加賀谷廣代さんをお招きしました。お二方の活動を紹介していただき、その内容についてダイアログを通じて「森林再生」について考える場。

お二方共に、「間伐材」の有効利用を通じた森林再生について、多くの活動事例や考えを紹介してくださいました。


間伐材 wikipediaより
間伐材(かんばつざい)とは、森林の成長過程で密集化する立木を間引く間伐の過程で発生する木材のことである。間伐材は、小径木(末口14cm以下)は、杭などの土木用材として利用されていますが、中目材(末口径16~22cm)は、効果的な活用方法がなく、建築用途の需要が少ない。しかし、カラマツなど樹種によっては、長さ4mで末口径22cm以上のものは、大断面集成材用ラミナや内装材として利用されるようになってきている。今後、人工林の成熟により、さらに中・大径木の建築用途への利用が課題となる。


ワールドカフェの各ラウンドの問い
Round1. 竹本さんの話を聞いて何を感じましたか?
Round2. 加賀谷さんの活動について、どう思いましたか?
Round3. 多くの人が森林に関心を持つために、今後、どうしていきますか?


森林の成長過程で、育ちのよい木々の成長を妨げないように、陽が当たるように間引かれる、つまり、伐られてしまう間伐材。間伐材は十分に成長していないが故に質的な面で用途需要が少なく、市場売価より、配送費用等によるコストの方が高くなってしまうため、森林に放置されてしまう。
この間伐材に付加価値を見出して、活用している竹本さんと加賀谷さんの活動。
例えば、間伐材を利用した割り箸「和RE箸」。
割り箸の大量消費による森林破壊が問題視されていますが、それは南米等の自然を「破壊」して製造される割り箸だから。「和RE箸」は日本の間伐材を利用。日本では年間250億膳の割り箸が消費されますが、捨てられる間伐材、それも日本の間伐材だけで、250億膳の割り箸の消費を満たすことが十分にできるとのこと。偏った報道や知識が、正しい活動を許容させづらくしている悲しい実態...。

森林の話を聞き、そして、参加者とダイアログをしていたら、「木」と「人」、「森」と「組織(会社)」を同様に感じるようになってきました。

密集した木は陽が当たらず十分に成長できない。画一化された未成熟な木にしかならない。
木を成長させるためには、陽を当てるために、木(間伐材)を伐ることで、森をデザインする必要がある。
個性を伸ばすために、組織をデザインすることの大切さ。
「効率」を求めるために画一的な従業員を作り出すのではなく、個々人の能力を発揮させて「効果(価値)」を最大化させることの大切さ。

一方で、陽を当てるために、間伐材的な役割を果たす方もいる。伐られて終わりでなく、付加価値を見出して、陽を当てられた方とは違う「効果(価値)」を生み出す仕掛け作り。

そして、木と同様に、人はすぐには育たない。
木を育てるためには森のデザインが不可欠で、同様に人を育てるには組織のデザインが不可欠
だと気づかせてくれた場でした。


株式会社トビムシ http://www.tobimushi.jp/
ワリバシカンパニー株式会社 http://warebashi.com/
コクヨファニチャー株式会社 http://www.kokuyo-furniture.co.jp/

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