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2015年1月31日土曜日

【日記】2015年1月30日(金)「アイデア発想法」

アイデアを考える時、遠回りにはなるのですが、まずは自分の手持ち以外の手段を考えるようにしています。経験上、手持ちの手段から発想したアイデアは実現しなかったり、成功しなかったりすることが多いんですよね。

僕の周囲、具体的には会社や同業他社の方々と一緒にブレストするとスマホやクラウド連携で解決するアイデアがてんこ盛り状態。スマホやクラウドという魔法がすべてを解決してくれるし、実際に解決できるはずなのですが、これらのアイデアが実現したり、成功することは皆無に近いと感じています。皆無は言い過ぎかな?

例えば、こんな問いがあったとします。
「生徒の学力向上のために毎朝自作の簡易テストをやる小学校の先生。生徒のためと思いながらも、毎晩、テストの採点をするのが大変。どうすればいい?」

僕の周囲だと、きっと、こんなアイデアがザクザク出てくるはず。


  • テスト用紙をスキャンして、データをサーバーに送信して、解答を正誤解析する。
  • いや、今はスマホがあるからスキャナーを使わなくても、スマホのカメラで撮影してデータをサーバに送信すればいい。
  • いやいや、テスト用紙をタブレットにしてしまえば、スマホのカメラで撮影することなく、直接、解答を正誤解析できる。
  • これからはIoTの時代だから、小学生の鉛筆にセンサーを内蔵すれば、筆跡データをサーバに送信できる。


小学校の先生は、今、テストの採点で困っているんだから上記のアイデアを採用するとしても、アプリを開発したり、クラウドでのデータ解析の仕組みを構築したりするのに、それなりの期間を要するし、コストもかかるし。そもそも採点で大変なのだからアプリを開発する余裕もないし。プログラマーにアプリ開発を依頼したくても先生のポケットマネーでできる訳ないし。イマドキなすごそうなアイデアが出てくるけど、こんな感じで実現しないまま終わっちゃう。

なので、スマホやクラウドというような手段を使わずにアイデアを考えるようになりました。


  • 一人でテストの採点をするのが大変だとすれば、新聞係や飼育係のように、テスト採点係をつくって、生徒に採点させる。だけど、一部の生徒がクラス全員の採点を知ってしまうのはマズイかも。
  • テスト係がダメならば、妻に採点を手伝ってもらうとか。
  • そもそも採点するのが大変ならば、テスト自体を止めちゃうとか。だって、自作の簡易テストならば、生徒のためと思いつつも、生徒には負荷になっている可能性もあるし。
  • でも、学力向上のためには、やっぱり簡易テストが必要なんだよね。ならば、問題数を半分、解答時間も半分にしちゃう。そして、残った時間でクラス全員で答え合わせをする。その場で解き方を示すことができれば、間違った生徒も理解が促進するはず。
  • クラス全員で答え合わせをしたら、各自の点数がわからないから学力向上の効果がわからないじゃないの?いやいや、自作の簡易テストなんだから、この点数はわからなくても、公式のテストで点数を把握すれば大丈夫だよね。
  • 答え合わせの時、先生が黒板で解き方を示すのではなく、日直の生徒が示すようにすれば、「教わる」だけでなく「教える」という経験を通じて、より学力も向上するんじゃないか?


で、自分の手持ち以外の手段を使って考えたアイデアに対して、手持ちの手段を用いることで、そのアイデアが更に効率化されたり、効果が増大したり、副次的効果が生まれたりするならば、それはきっと手持ちの手段が活きるはず。

手持ちの手段を用いることができなければ、潔く諦めて、違う機会を探す。

まとめると・・・


  1. まずは、手持ちの手段以外を用いたアイデアを考える。
  2. そのアイデアを手持ちの手段に代替したり、ガッチャンコすることで用いることで効率化や効果増大、副次的効果が生まれるならば、手持ちの手段を用いたアイデアの実現に向けて試作するなど、行動に移す。
  3. アイデアに手持ちの手段を用いる隙がなければ、潔く諦めて、違う機会を探す。



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