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2013年9月2日月曜日

『はだしのゲン』(著:中沢啓治)


今夏、話題になった松江市教育委員会が閲覧制限を提案した『はだしのゲン』。最終的には提案を撤回となりましたが、今回の件をきっかけに『はだしのゲン』を読みました。

小学校の図書館にありましたが、当時の僕には絵のテイストがダメでチラ見をした程度の経験しかないまま、読まずに41歳を迎えていました。




戦争当時の教育や情報統制による歪んだ思想、原爆による多くの犠牲者、終戦後も死の恐怖から逃れられない原爆、避けられない身近な方々の死、生きるために自分の意志とは異なる選択、・・・。

読み始めたら胸の鼓動が高まりっぱなし...。事実を知ることの苦しさや辛さを感じると同時に、知るということを避けてはならないと痛感しました。作者と読者の真剣勝負と言っても過言ではない作品でした。

小学生の時に読んでおけばよかった作品だと後悔しました。
これまでに接した本とは比較にならないくらい、戦争と原爆について知り、そして、考えさせられた作品でした。

文庫本 全7巻がKindle版として発刊されており、Kindleで読みました。知ることの苦しさや辛さから、1日に1巻を読むのが精一杯で、『はだしのゲン』で始まり、そして、終わった先週の1週間でした。



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