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2011年5月30日月曜日

『大丈夫。がんばっているんだから』

シブヤ大学の授業「一緒に生きる。~小さな希望を見つけるためのワークショップ~」で講師をされていた渡井さゆりさんの著書『大丈夫。がんばっているんだから』。

授業で聞いた内容と同様のことが書かれていましたが、言葉で語っていた内容は生徒のためを想ってなのか「軽め」でしたが、著書で文字で綴られていた内容は絶望感そのものの「重い」ものでした。

幼少期~小学生時代、凄まじい環境で生活されていたことを知り、読書中、涙ぐんでしまいました。凄まじさへの同情から涙ぐんだのではなく、授業中の渡井さんの笑顔や凛とした姿とのギャップを通じて、人は変われるということを痛感したから。

人は自ら変わろうというキモチを抱いて行動すれば、変われるんですね。

幼少期~今に至るまでに渡井さんが感じたことのキーワードを幾つか。
年や経験を重ねるごとに、考えを深めたり、考えを改めたりされていますが、このように考えることを止めないことが大切なのだと感じました。そして、その考えを考えに留めず、行動として表現している点が素晴らしすぎます。

人はいつ死ぬかわからない。後悔をしないようにしたい。
●神輿に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人
●誰かがやらないと変わらない
人間万事塞翁が馬
報われない努力はない
●中学3年生の通知表に担任から書かれたメッセージ
 「君は決して一人では生きている訳ではありません。周りの多くの人に支えられている事を忘れないでください。」
●どこに向かって歩んでいけばいいのか。私がどうにかして上手くいっても、誰かが喜んでくれるでもなく、逆に何か不幸せなことがあっても、悲しんでくれる人がいるわけでもない。
死ねないのであれば、善く生きよう。
●母から私は「人は変わらない」ということを学んだ。こちらが「よくなって欲しい」とどれだけ願い、心を尽くしても、本人が変わりたいと思って行動しなければ、人は絶対に変わらないのだ。
「負の連鎖」を絶ち切るのことは難しい。しかし、人との繋がりさえあれば、最悪の方向には進まなくてもすむかもしれない。
がんばらない
●「がんばれ」というのは、今の状態が充分でない人に対して掛ける言葉で、その人のことを否定しているようにも感じる。その人を元気づけたいのであれば、「応援しているよ」という言葉が私にはしっくりくる。


第1章 両親のこと ~子どもは親を選べない~
第2章 小学生の頃 ~子どもは親に振り回される~
第3章 中学生の頃 ~自分の人生を歩み始める~
第4章 高校生の頃 ~自由、そして責任を知る~
第5章 フリーター・大学生の頃 ~自己否定からの出発~
第6章 日向ぼっこ ~がむしゃらに生きる~
第7章 そして今 ~人生は自分次第~


大丈夫。がんばっているんだから/渡井さゆり

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2011年5月29日日曜日

シブヤ大学「一緒に生きる。」

昨年、存在を知り、気になっていたシブヤ大学。
昨年11月にシブヤ大学 左京学長さんにシブヤ大学設立の目的などをお聞きし、さらに興味を抱きながらも中々参加できず、ようやく、今日、初参加しました。

テーマは「一緒に生きる。~小さな希望を見つけるためのワークショップ~」。
講師は、NPO法人「日向ぼっこ」理事長の渡井さゆりさん。
幼少時代、児童養護施設で過ごしていたというプロフィール。

参加した目的は、3つ。

【1】シブヤ大学への興味
 上述したとおり。

【2】娘の成長
 児童養護施設で過ごした渡井さんとは違い、ウチは家族で暮らし、さらに、自分たちの両親も健在という恵まれた環境。ただし、最近思うのは、恵まれていることに甘えて、娘があっという間に成長した点。来月で6歳になります。
 娘は色々と吸収し成長しているものの、自分は何を娘に与えることができたのだろう?
 明らかに家庭より仕事優先の日々だった、この5年間。あっという間に過ぎてしまいました。娘が成人するまで、この5年間をあと3回分しか過ごすことができないと考えたら、娘との時間を増やさないといけないと思ったんです。娘と一緒に暮らしてはいるけど、もしかしたら、「一緒に生きている」とは胸を張って言えないのではないだろうか?って。
 なので、「一緒に生きる」というテーマを通じて、自分にとっての、自分の家族にとっての「一緒に生きる」を考えるきっかけにしようと思った訳です。

【3】東日本大震災
 東日本大震災の被災者の方々が、近所のとどろきアリーナで生活しています。震災から約2か月が経過しましたが、未だに東北から遠く離れた川崎の体育館で生活をされています。
 家族が一緒にいながらも、それまで生活していた地とは別の地で生活しなければならない環境。
 「一緒に生きる」の一緒の対象は、必ずしも「人」だけでなく、「地」などもあるんだろうと考えているところでした。

で、実際に授業に参加して、渡井さんのお話しをお聞きしたのですが、自分の恵まれた環境に感謝することばかりでした。日常の「当たり前」が、不遇の方々にとっては「感謝」や「希望」の対象であるということ。

娘や家族、大切な友人たちと、「一緒に生きよう」と想い改めた一日になりました。
ありがとうございました。


※メモです。GoogleドキュメントにUPLOADしました。




大丈夫。がんばっているんだから/渡井さゆり

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2011年5月28日土曜日

DVD「気くばりのツボ」実践セミナー

これも知人から借りた作品。「気くばりのツボ」実践セミナーのDVD。

ワクワク感から始まる日々のストーリー、未来に繋がるストーリー。
著者である山崎拓巳さんのお話しする姿を見ているだけで、こちらまで楽しい気分になりました。
笑顔は笑顔を作りますね。

で、特に印象深かった点を2つ。

一点目。
モノだけでなく、人の関係にも「賞味期限」がある。
賞味期限が長い、永いお付き合いをしたい。
次に繋げるためには、「話題を出し切らない」「盛り上がってきたところで引く」のがポイント。
でも、意外にコレって勇気がいる。


二点目。
あと、公私混同によるワクワク感の創出。
オモシロイことは待っていても来ない。企てることが必要。
生活者目線とマネタイズの両方を意識した「アイデアマン」と「ダンドリッター」。
僕は、どっちなんだろう? きっと、ダンドリッター。


●相談に乗るツボ「オウム返し」
・答えは教えるものではなく、導き出す
・相手のセリフをそのまま疑問符をつけて投げ返す
・教え上手→聞き上手→しゃべらせ上手

●すみやかに和解するツボ「きみも正しい」
・相手も認めるけど、自分も認めてもらう
・あっさりと相手を認める
・話題を自然に変える
・コラボレーションの仕方が大切

●印象に残る会話をするツボ「興味シンシンの目」
・話を目で聞く
・興味シンシンの目で、相槌を打つ
・柔らかな目線
・目のドラマ

●仲間を増やすツボ「おねがいごと」
・お願いごとをすることで、関係が広がっていく
・お礼のキャッチボール

●関係を新鮮に保つツボ「つづきはまたこんど」
・話題を出し切らない
・盛り上がってきたところで引く
・相手との緊張感を保つ
・去り際の美しい人はいつまでも新鮮

●さらに相手と接近するツボ「話題コレクション」
・相手を自分の世界に登場させる
・相手の情報をメモしておく
・相手の話題をコレクションする

●情報を集めるツボ(1)「語尾にクエスチョン」
・相手の知っている特別なことを引き出す
・会話の中でより深みにのめり込む
・どんどん質問する→世界が広がる

●相手時間をいかすツボ「たまたま」
・空いた時間を有効に使う
・偶然から開ける可能性

●人を集めるツボ「この指とまれ!」
・何ごともイベント化していく
・おもしろいことは起こしていく
・楽しさが増す=人が集まる

●魅力をあげるツボ「一日、一たのしみ」
・自分をデザインしていく
・明日の楽しみを作り出す



気くばりのツボ/山崎 拓巳

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2011年5月16日月曜日

AR十三兄弟公開オーディション

東日本大震災で延期となっていた「AR十三兄弟公開オーディション」。


$岡本克彦のブログ-AR十三兄弟オーディション


尊敬するユニットであるAR三兄弟、そして、尊敬する方である川田十夢さんが、さらに活動を拡張するために、三兄弟から十三兄弟になるべく、公開オーディションを開催。

オーディション参加者、全員がヤバい方々ばかりで、この時点で拡張されまくりでした。
AR(拡張現実)という技術でなく、現実を拡張しようという「本質」のアプローチでヤバかったです。なのでデジタルでなく、逆にアナログなアプローチが多かったのが印象的でした。

AR十三兄弟として、新たに加わった十兄弟の方々、そして、惜しくも十三兄弟になれなかった方々に拍手です。

公開オーディションを通じて、強く感じたこと。それは、
「AR十三兄弟オーディション。このイベントを面白かったで終わらせてはいけないんです。拡張現実が、僕の拡張現実であるために」ということ。


以下、オーディション中のツイートです。

==================
今から「AR十三兄弟オーディション」です! (@ 東京カルチャーカルチャー (TOKYO CULTURE CULTURE)) http://4sq.com/kK5kD3
posted at 17:07:17
==================
AR十三兄弟オーディション会場、到着。久しぶりに次男さんにお会いして、ご挨拶。めっちゃ緊張していると仰っていたけど、そういう風には見えずw #ar13
posted at 17:24:15
==================
泣く娘を振り切り、AR十三兄弟オーディションに。このオーディションを観るのは仕事だと妻を説得。それに納得する妻。だけど、最後まで泣く娘...。 #ar13
posted at 17:59:03
==================
AR十三兄弟オーディション、始まったぁぁぁー。 #ar13 http://yfrog.com/h7v9mkuj
posted at 18:04:30
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次女希望の伊藤さん。システムエンジニア。バツイチで楽しいらしい。宴会部長にも立候補。 #ar13
posted at 18:10:38
==================
『月刊川田十夢』創刊、らしい。 #ar13
posted at 18:21:24
==================
林雄司さん。ARヒモによるAR Googleストリートビュー、ヤバい! #ar13
posted at 18:28:02
==================
ヤバかったですねw RT @matsuyoo: 5人目マリオさんの自力ARはビームで鳥をチキンに……! #ar13 #culcul
posted at 18:43:16
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確かに「完全に」証明されました(笑) #ar13
posted at 18:45:47
==================
サンキュータツオさん、着替えて正装。 #ar13
posted at 18:56:02
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ヤバいっす。AR三兄弟大好きな方々が集まってます!オーディション参加者が兄弟ならば、会場全員が家族。 RT @yonedashinsuke: 楽しそうすぎる‥涙(涙は心のスイッチ) RT @katuhiko0821: 確かに「完全に」証明されました(笑) #ar13
posted at 19:06:44
==================
AR十三兄弟オーディション。このイベントを面白かったで終わらせてはいけないんです。拡張現実が、僕の拡張現実であるために。 #ar13
posted at 19:22:39
==================
AR十三兄弟オーディションで、リアル脱出ゲームが! #ar13
posted at 19:28:55
==================
宗教法人「宇宙は黒いんだ教」の設立者が舞台に立っている(笑)。2010年代は「個室」の拡張と予言中。 #ar13
posted at 19:38:03
==================
社会不適合者もいましたね(笑) RT @lumie007: きちがいばかり #ar13
posted at 19:39:49
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「なんで、こういう人ばっかり集めるんですか?」というコメント。 #ar13
posted at 19:43:33
==================
何も出てこない袋(笑)。 RT @EZfoo: ふくろっ! #ar13
posted at 19:45:19
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コーモンが開きっぱなしの方もいましたね(笑) RT @lumie007: くち開きっぱなしですよw RT @katuhiko0821: 社会不適合者もいましたね(笑) RT @lumie007: きちがいばかり #ar13
posted at 19:49:19
==================
ARマーカーのおにぎりでキャラ弁。主婦目線。ヤバい!長女候補。 #ar13
posted at 19:53:05
==================
AR裸の大将。WEBカメラ越しにスケッチブックを映しているだけ(笑)。 http://yfrog.com/h2n66hkj #ar13
posted at 20:02:56
==================
株式会社人間の方は、当たり前ですが人間でした。ヘンだけど。 #ar13
posted at 20:16:14
==================
あっ、僕も欲しいです。 RT @mercathor: すイス欲しいかも#culcul #ar13
posted at 20:33:33
==================
『月刊川田十夢』、ゲット!うれし! http://yfrog.com/h04y8ewj #ar13
posted at 20:46:12
==================
僕が隣の方です。 RT @coo_coo_coo_: 隣の人が月刊川田ゲット、見せて貰ったけど結構写真クオリティーすごい(笑) #ar13 #culcul
posted at 20:54:45
==================
角メットの戴冠式。観客が選ぶ、ガチな勝負。 #ar13
posted at 21:07:40
==================
AR十三兄弟オーディション、楽し過ぎました!僕は、コミュニケーションを拡張したいんですよね。企てたいんですよね。よろしければ、連絡ください。今日のオーディションのように、人間味溢れるコミュニケーションが大好きです。 #ar13
posted at 22:18:06
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2011年5月15日日曜日

『斎藤一人の人を動かす』

知人から借りた『斎藤一人の人を動かす』を読了しました。

冒頭に「人を動かす」とは、
「人が自分のために自然と動きたくなるような自分になるということ」


この一言にすべてが凝縮されています。

「命令で人は動かない」という斎藤一人さんの言葉、
これは最近感じ、実践してきた「Control(管理)からCollaboration(共創)へ」と同じこと。


人を動かすノートから共感度maxな言葉を幾つか。

「人は自己重要感を高めてくれる人のもとに集まる」
「人にメッセージを送る時は、相手の重要感を満たすことを念頭に置いて話す」
「苦しみから逃れられない人は、答えが間違っている。正解を出した時に次のステージに上がることができる」
何処を倒せばドミノが起きるかを知る
「最初からヘッドピンを狙って玉を投げる」
「ヘッドピンとは“人を動かすなにか”のことである」
「“あなたの願いを叶えます”が人を動かす」
「なにかを始める時は、必ず抵抗が起きるものと知る」
素直に学ぶ姿勢を持つ」
実践する
「恩を忘れない」
「自力を出しているか」
「自分より実力が長けた人間を自分の周りに置けるかどうかで器量が決まる」
「どんな立場の人とも平等に付き合う
「人にスポットライトを当てる方法を考える」
「一生懸命がんばった人が帰ってこれる空母になる」
「暗くなった周りを照らせる光になる」
「文句を言う少数の人間より、喜んでくれるたくさんの人にフォーカスする」
正しいと信じたらやり続ける



序章 伝説の教え、再び
第1章 21世紀の成功の法則
第2章 人を動かす自己重要感
第3章 人を動かす徳の力
第4章 人を動かすヘッドピンの法則
第5章 人を動かす一問一答
第6章 成功者を動かす
第7章 人を動かす器量の力
終章 永泉の背中



斎藤一人の人を動かす/永松 茂久

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2011年5月8日日曜日

DVD『あの夏、いちばん静かな海。』

『波の数だけ抱きしめて』に続き、学生時代に好きだった作品の一つである『あの夏、いちばん静かな海。』を鑑賞。


冒頭にタイトルが映し出されることはなく、エンディングロールの直前で、ようやくタイトルが表示される。『あの夏、いちばん静かな海。』は、これまで観てきた作品を指している「過去形」なのか?、それとも、僕らが想像するこの作品の続きである「未来形」なのか?
僕の考えは「未来形」。彼氏(茂)を失った彼女をはじめ、茂を思い慕っている仲間のキモチを指しているのだと思う。


音楽、映像、そして、一方通行の映画ながら観ている僕らに考える時間を与えてくれる「余白」あるストーリー進行を通じて、人の大切さ、人を失うことの悲しさを考えさせてくれる作品。


『波の数だけ抱きしめて』と同じく、1991年の作品。大学入学の年。


あの夏、いちばん静かな海。 [DVD]/真木蔵人,大島弘子,河原さぶ

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2011年5月7日土曜日

『防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション』(ナカニシヤ出版)

docomo smartphone loungeで開催された「ザ・本とインターネット」セミナーに参加した際、書評ブロガーで有名な、データセクション株式会社の橋本大也さんが紹介されていた一冊である『防災ゲームで考えるリスク・コミュニケーション』。

本セミナーは、東日本大震災の後ということもあり、サブテーマが「この危機をのりこえるための読書 Read For Japan」。今回の震災では、直接的な被害はありませんでしたが、今後、震災地になった際のシミュレーションをしてみようと思ったのが購入の動機でした。


阪神・淡路大震災と、東日本大震災の体験を振り返ってみると・・・、

阪神・淡路大震災(1995.01.17 午前5:46)は、地元の横浜では感じず。朝のニュースでも関西で地震があった程度の報道しかされず、普通に通学したのを覚えています。大学から帰宅後、大震災であったことを知り、マスメディアが発達しているにも関わらず、情報伝達の不十分さに疑問を抱いたことを今でも強く覚えています。マスメディアへの依存度が異常に高かった当時。

東日本大震災(2011.03.11 午後14:46)は、会社のオフィス37Fで実際に遭遇。
会社の電源が落ち、パソコンが使えず、ケータイのワンセグで被災地をはじめ、各地の被災状況を確認。また、同時に、twitterなどのソーシャルメディアを通じて知人の安否確認をしたり、詳細情報を入手したりと、マスメディアからソーシャルメディア(パーソナルメディア)への台頭を実感。


より身近で有益な情報を入手でき、状況に適した判断と行動がしやすい環境が整った今、実際に、その情報に基づいて判断と行動につなげるノウハウが必要だと感じた一冊でした。
そのノウハウは、一緒にいるメンバー(特に家族や同僚)との絆と対話力。
唯一絶対の解(=正解)がない中で、合意形成された答えが、その時に一番正しい答え(=最適解)。



以下、本書で気になったフレーズを引用。

●「アクティブなリスク」と「ニュートラルなリスク」

●リスク管理とは、リスクコミュニケーション(情報公開)とリスク削減(透明性)の循環。

●ゲーミングシミュレーションとは、ゲーム的側面を持ったシミュレーション活動。ただし、明確な理解がされている訳ではない。一度でも体験したことがあれば理解できるが、体験したことがない者には理解が難しい。

 →ワールドカフェと同じですね。
  情報が溢れる社会ですが、体験しないと得られない価値に「本質」や「未来」が見え隠れしています。

●ゲーミングとは、相互構成的なコミュニケーションの過程。伝達ではなく、対話することを重視

「多重話」「未来を語る言葉」

不可逆性のコミュニケーション

●ゲーミングにおいて、ゲームの実施そのものよりも、実施後に行われるディブリーフィングが非常に重要な意味をもつ。

●正解の不在

●阪神大震災での多種多様な災害対応での共通点、それは、トレードオフ関係にある複数の選択肢間での選択(意思決定)。ジレンマを伴う意思決定とも言える。
 それぞれの職員が、自らのとった判断・行動に誇りをもちつつも、他の可能性にも思いを馳せて判断・行動していた。あの時・あの状況ではYESという意思決定をしたが、状況が変わればNOという判断も十分にありえたという事実に、YESという判断を下した当事者自らが言及している。

経験の違いの共有。経験の差による判断の違いや、その判断に迷うジレンマ。異なる経験をもつ人々が多様な視点を共有する。

●相互作用形式。お互い「顔が見える」ということは、考える顔、悩む顔を直接見ることができるということ。お互いにもつ多様な視点を、その感情を含めて共有できるということ。難しい決断に対して、他者がどのように考えるのかを、また、お互いがもつ多様な視点を分かち合いやすくする。

●クロスロード

●クロスロードのカード例【神戸編1002】

 あなたは、避難所担当の職員。

 災害当日の深夜。市庁舎前に救援物資を満載したトラックが続々到着。上司は職員総出で荷降ろしを指示。しかし、目下、避難所との電話連絡でてんてこ舞い。指示に従い、荷降ろしをする?

 YES(荷降ろしをする)/NO(しない)

●クロスロードのカード例【神戸編1003】

 あなたは、援助物資担当課長。

 援助物資の古着が大量に余ってしまった。でも、庁舎内には保管する場所はない。倉庫を借りるのも費用がかかる。いっそ焼いてしまう?

 YES(焼く)/NO(焼かない)

●クロスロードのカード例【神戸編1010】

 あなたは、仮設住宅担当課長。

 大地震から1か月経過。仮設住宅建設へ向けての毎日。これまで確保した用地だけでは、少なくとも100棟分不足。この際、公立学校の運動場も使う?

 YES(使う)/NO(使わない)

●クロスロードのカード例【神戸編1016】

 あなたは、遺体安置所の責任者。

 今、遺体安置を行なっている。増え続ける遺体に対して、作業員はわずか数名。作業はまったく追いつかないが、数時間連続の作業ですでに身体はクタクタである。いったん休憩をする?

 YES(休憩する)/NO(しない)



防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション―クロスロードへの招待/矢守 克也

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2011年5月6日金曜日

DVD『レイトン教授と永遠の歌姫』

ニンテンドーDSのゲームで好きな作品であるレイトン教授の映画(DVD)を観ました。

ゲームと同じ文脈で構成されていますが、ゲームと違い双方向でなく、一方通行でストーリーが進んでしまうので理解が追いつかず、消化不良気味です。

レイトン教授という作品の表現方法として、一方通行の媒体を使用すると、残念ながら文脈が崩れてしまうんですね。媒体を意識した文脈作りが必要だったのだと思います。

企画という仕事も同じで、文脈を意識した手段の選択、手段を意識した文脈の再構成が必要だと再確認できました。


映画 レイトン教授と永遠の歌姫 スタンダードエディション [DVD]/大泉洋,堀北真希,水樹奈々

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2011年5月5日木曜日

アニメ『君に届け 2ND SEASON』

『君に届け 2ND SEASON』、自分から「伝える」ことの大切さ、相手に「伝わる」ことの大切さ。
伝えたつもりではダメということ。
相手に「届いた」時点で、「伝えた」「伝わった」になることを気づかせてくれた作品でした。


2011.01.16
『君に届け 2ND SEASON』のepisode.0「片思い」。ようやく2ND SEASONに辿り着き、期待して観たけど、くるみちゃんを通じた1ST SEASONの振り返りだけで終わる。だから、episode.0だったのね。


2011.01.20
『君に届け 2ND SEASON』のepisode.1「バレンタイン」。なぜ、渡さない/渡せないとジタンダを踏みまくり。


2011.01.26
『君に届け 2ND SEASON』のepisode.2「2年生」。風早くんの告白。言葉で返せない爽子。「好き」とか「愛してる」とかで表現できない「好き的」な感情って確かにあるのが同感です。昭和な表現をすると「友達以上恋人未満」ってあるけど、これとも違う的な。


2011.02.08
『君に届け 2ND SEASON』のepisode.3「忘れて」。爽子と風早くんの想いがクロスしない切なさ。想い合っていても、言葉で確認したいこともある。言葉で確認しなければいけないこともある。今回は切なかったな...。

『君に届け 2ND SEASON』のepisode.4「わかってない」。さらに開く爽子と風早くんの距離。物理的距離が一緒なだけに、心理的距離が離れるのは痛いですし、痛かったことを思い出しました。


2011.02.27
『君に届け 2ND SEASON』のepisode.5「すきな人」。健人の「風早、好きな子、いるよ。」という汚い一言。そして、爽子の溢れる涙、止まらない涙。風早くんが好きという気持ちに気づき、抑えられなくなってきた爽子。応援したい。

『君に届け 2ND SEASON』のepisode.6「好意と迷惑」。風早が「俺、黒沼のこと、好きだよ。」と告白。爽子も風早に好きと聞かれて、止まらない涙と共に「うん」とうなづく。でも、クロスしない二人の気持ち。そして、千鶴が爽子に友達として、厳しく、温かい言葉を投げかける。

『君に届け 2ND SEASON』のepisode.7「あきらめちまえよ」。龍が爽子に「俺が言うのもあんだけど、あんた、言葉足らず。」の一言。伝えたい気持ちは抱けても、伝え方がわからない。受け取り方がわからない。友達が心配して共感してても、共有の仕方がわからない。「方」の悩み。


2011.03.05
『君に届け 2ND SEASON』のepisode.8「届け」。風早くんの気持ちに左右されず、自分の気持ちに素直な答えを見つけ、風早くんに届けようとする爽子。教室のドアの向こうに、届けたい相手はいるのかな?来週が待ち遠しいです。・・・来週のタイトルは「告白」。いよいよかな。


2011.04.02
『君に届け 2ND SEASON』のepisode.9「告白」。教室のドア越しに、お互いの気持ちを伝え合う二人。爽子が「風早くんに会いに来たの。好きなの。」と抑えきれない気持ちを泣きながら伝える。そして、爽子を抱きしめる風早くん。お互いに届いた!


2011.05.02
『君に届け 2ND SEASON』のepisode.10「ここから」。学校祭で、爽子が振り返る風早くんとの想い出。1年強、一緒に過ごしながらも届かなかった想いがお互いに届き、みんなが見守る中、おでこを突き合わせる二人。キス以上に胸キュンな気持ちの伝え方。

『君に届け 2ND SEASON』のepisode.11「祭りのあと」。想いは届いていたのに、言葉では届けていなかったお互いの気持ち。二人が海辺で向きあって、風早くんが「ずっと大切にする」と告白。そして、爽子が「はい」と答える。気持ちに続いて言葉も届いた瞬間。胸キュン。


2011.05.05
『君に届け 2ND SEASON』のepisode.12「大事な人」。くるみちゃん、いい奴。千鶴の「長い片思いが偉い訳じゃない。悔いが残るのは何もしなかったから。」という一言。恋人も友達も、また、友達でなくても自分を知ってくれている人、みんなが大事な人。みんなに胸キュン。





「君に届け 2ND SEASON」 Vol.1 [DVD]/能登麻美子,浪川大輔,沢城みゆき

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DVD『波の数だけ抱きしめて』

大好きな作品である『波の数だけ抱きしめて』を久々に観ました。
何回観ても、やっぱりいいですね。

で、大学生時代に観た『波の数だけ抱きしめて』。
そして、今、最終話を観終わろうとしてる『君に届け 2ND SEASON』。

対照的な2つの作品。

お互いを想う気持ちは同じなのに届けられなかった『波の数だけ抱きしめて』、最終的に届けられた『君に届け』。

気持ちを届けられないと、いつの日か後悔する、いや、いつの日までも後悔することを学んだ『波の数だけ抱きしめて』。

だけど、伝え方が下手で、うまく伝えられなかった大学生時代の中途半端さ。今も伝え方の下手さは、そのまま...。
なので、最近は、自分が伝えることもそうですが、相手に「伝わる」「感じてもらえる」ことを意識するようになりました。



波の数だけ抱きしめて [DVD]/中山美穂,織田裕二,松下由樹

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2011年5月4日水曜日

ゴールデンウィーク

今年のゴールデンウィークは10連休。
ゴールデンウィーク5日目の5月3日は、アメ横と恵比寿ガーデンプレイスを満喫しました。

特に、予定を立てずに、アメ横に行って、で、上野動物園が激混みで入園する気にならず、急遽、恵比寿ガーデンプレイスに行ったら、最高の体験ができました。

ここ数年、ゴールデンウィークに恵比寿ガーデンプレイスに行っていますが、各種無料イベントがあり、家族で楽しむことができて好きですし、オススメです!


当日の体験をtwitterで振り返ってみます。


●再びアメ横に。海鮮丼がワンコイン。

$岡本克彦のブログ

●ごわす。

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●アメ横で大トロ、中トロ、いくらを大量購入。2500円。食べきれるかが心配。チョコレートもスーパー袋に大量に詰めてくれて1000円。すごく得はしているんだけど、ついつい必要ないものまで買ってしまって絶対額は高めに...。

●アメ横でマグロ丼を堪能したので、山手線に乗り、ちょっと贅沢なビールを飲みに恵比寿に来ました。

●バルーンアート、完成!

$岡本克彦のブログ

●オロナミンCのようなフォントです。恵比寿ガーデンプレイスで色々なイベントを楽しんでいます。

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●今からマルシェにチャレンジ。マルシェって何だ?

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●佐藤農園さんの野菜を販売中。

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●今から風車作りにチャレンジです。

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●イベントの締めくくりはエビスツアー。こんなツアーがあったんですね。

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●エビスツアーで乾杯。「かんぱーい」「エビスー」

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●恵比寿ガーデンプレイスでプロカメラマンに撮影していただきました。家族を表現する言葉は「なかよし」。娘が自分で考え、書きました。

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2011年5月2日月曜日

DVD『崖の上のポニョ』

『崖の上のポニョ』を鑑賞。
2008年の公開なので、3年を経て、ようやく鑑賞しました。

宗介が5歳にも関わらず、家族や、介護センターのおばあちゃん達、そして、ポニョを想いやり、そして、みんなを喜ばすために自立した行動をとる姿に、38歳の自分の言い訳がましい日々の行動を改めなければと痛感しました。

ポニョと宗介がお互いに信じ合う心がテーマのようでしたが、二人だけでなく、二人を温かく見守り、信じる、お互いのママの姿も印象的でした。
それに対して、自分の経験を「是」として、ポニョの自由を縛ろうとするパパの姿。

パパもポニョを思いやる気持ちはママと同じなんだけど、子どもを信じる気持ちが少し足りない。
自分の姿を鏡に映しているようで、反面教師でした。

自分が過ごしてきた「過去」と、子どもが過ごす「未来」は違うのだから、これからは、ママのようなパパになりたいと思います。

そのために、我が子の名前を「望来」(みらい) にしたんだし。
未来を待つのではなく、自分の望む未来が来るように命名した5年前を、今一度、思い返してみます。

そういえば、望来は、宗介と同じ5歳。
パパが思う以上に成長しているんですね、きっと。


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2011年5月1日日曜日

『TV Bros.』2011.4.30

AR三兄弟が表紙を飾っている『TV Bros.』。

AR三兄弟と、山本晋也監督(カントク)、ドクター中松さんとの対談。
お二人へのAR三兄弟 川田十夢さんのリスペクト度合いがハンパないのが、紙面から伝わってきました。

インタビュアーのAR三兄弟 川田十夢さん、山本晋也監督(カントク)、ドクター中松さんに共通しているのは、惰性の現実や社会に疑問を抱き、未来を創出しているということ。
そのために、上手に嘘をついているということ。
この「上手な嘘」は、「未来の普通(日常)」そのものだったり、それに繋がるものであるというのが大切。


以下、インタビュー記事から気になった部分を引用。

「カタカナの“カントク”、そして“ビョーキ”」

「ある時期から虚構を描くよりも現実をどう伝えるのかっていうことに興味が出てきたんだな、つまりジャーナリズムだよ。ニュースってのは歴史になるだろ?だから君たちもいいところに目をつけているよ。けど、それをおもしろくしなけりゃプロじゃないね。」

「(無言でうなづく)」「(ノーリアクション)」

「とにかく、「変わった人=発明家」っていうのは間違いで、変人に発明はできないんだ。常識と深い知識を持ってないといけないからね。」

「まず、アメリカではね、「町の発明家」と「本物の発明家」が分かれているの。」

「1スジ、2ピカ、3イキ」っていう言葉のことだね。で、そのスジっていうのは“筋が通る”、つまり論理的でなければならない。ピカは、“ひらめき”、従来の延長であってはいけない。そしてイキが“活きる”、つまり広く伝え流通させること。私はこれが発明の3要素なんだっていつも言ってるの。」



$岡本克彦のブログ-TV Bros.