高畑勲監督の『かぐや姫の物語』を娘と観てきました。
『竹取物語』を忠実に美しいアニメとして表現したなぁーというのが感想です。
高畑勲監督の丁寧、かつ、忠実な作品の仕上げ方に感動すると同時に、美しいものを美しく表現(再現)することの難しさも感じた作品でもありました。
印象に残ったのは、かぐや姫が山村での生活を離れて、金銭的には不自由のない裕福な都生活を送りながらも心は満たされず、「生きている証を感じ続けたい」と呟いたシーン。
何のために生きているのか?
誰のために生きているのか?
誰に生かされているのか?
『かぐや姫の物語』を観た二日前に、第4回「こすぎの大学」を開催。テーマは「武蔵小杉を生きる」。川崎市立井田病院 西智弘先生に「生きること」「死ぬこと」をプレゼンテーションしていただき、その後、参加者の方々と「老いながら自分らしく生きるためにできること」を探求しました。
生きることは、老いること。老いることは、(何かを)失うこと。
「生きる」=「老いる」=「(何かを)失う」
これまで、生きることは経験などを積み重ねていくことをイメージしてしまう自分でしたが、「老いる」「(何かを)失う」と考えるきっかけになりました。
より具体的に自分事として考えることができたのは、西先生が準備してくださった「喪失体験ゲーム」のおかげ。6枚のカードに、イメージしながら「家族」「友人」「お金」「健康」「役割」「趣味」を書きます。その後、西先生とジャンケンをし、負けるかあいこだと、失ってもいいカードをビリビリと破ります。このジャンケンを5回繰り返します。
僕は3枚のカードが残りました。残ったカードは「家族」「健康」「役割」。破ったカードは、破った順番に「趣味」「お金」「友人」。これ以上、ジャンケンに負けないでよかったと思っています。残った3枚のカードは失いたくないものばかりですし、上述した内容と関係性が強い対象だから。
何のために生きているのか? 「家族」「役割」
誰のために生きているのか? 「家族」
誰に生かされているのか? 「役割」
そして、そもそも生きるために不可欠な「健康」。
生きることは老いること、そして、(何かを)失うこと。これが現実ではあるものの、かぐや姫同様、生きている証を感じ続けながら毎日を大切に生きていこうと思った週末でした。
だけど、初日から夜更かし。健康によくないですね(笑)。
【ご紹介】
「こすぎの大学」は、2014年より毎月第2金曜日 19:28〜21:00に開催します。
ぜひ、お時間&ご興味がありましたら、ご参加ください。
「こすぎの大学」facebookページ
https://www.facebook.com/kosuginouniv
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