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2014年3月2日日曜日

『宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方』(著:古川聡)


第39回「こすぎナイトキャンパス」(読書会)の課題図書だった『宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方』(著:古川聡)。同じ本を読んでいるのですが、読書会に参加者一人ひとりの感じ方が違うのが面白いですね。




宇宙飛行士という職業も、僕らサラリーマンという職業も、職場でのコミュニケーションの“基本”は同じなのだと感じました。チームワークで目的を達成するという共通性があるのだから、当たり前といえば当たり前ですね(笑)。ただし、一瞬の判断ミスが自分だけでなく相手の生命にも関わるという点では、宇宙飛行士の方々は“最善の判断”ができるように、日々、トレーニングを積み重ねていることに感服します。

マンガ『宇宙兄弟』の言葉「訓練は本番のつもりで、本番は訓練のつもりで」。このようなマインドで、日々の仕事に取り組むことができれば、きっと、トレーニングの結果が残せるんでしょうね。でも、ハードルが高そう...。

僕自身、本書で感じたのは「時間と距離を意識する」「時間と距離を楽しむ」ということ。宇宙という視点で書かれていたからですが、近視眼的に考えてしまうと、せっかくの楽しさが“辛さ”になることが多分にあるなぁーと感じました。

内側にいると気づかないことも、外側から見ると気づくことがある。ボブさんから学んだ「Thinking out of the box.」という言葉を、以下の一文から強く感じました。

「滞在中に宇宙から日本を眺めていると、震災被害にあった地域に少しずつ明かりが戻ってくるように感じられました。」 
(『宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方』より) 


<気になったキーワード>


  • チームの中である時はリーダー、ある時はフォロワーになり、それぞれの立場でリーダーシップとリーダーを支えるフォロワーシップを学ぶ。リーダーはフォロワーからの指摘や意見を引き出し、議論し、決断する。フォロワーは、その中で自らの専門性を踏まえて意見する。
  • 反対意見であっても、人格を否定するのではなく、あくまでも、指摘は意見に対して行う。
  • 相手を知り、行動が読めるようになれば対策もでき、ストレスは減少する。
  • 滞在中に宇宙から日本を眺めていると、震災被害にあった地域に少しずつ明かりが戻ってくるように感じられました。
  • 手順書だけでは分からない環境を知るには、経験者に聞くのが一番。
  • 他の人の仕事をサポートすることは、その人を助けるだけでなく、全体の状況をしることもでき、自分の仕事をより効率化するヒントも得ることができる。
  • 正しく怖がる。知ることで恐怖の大部分は解決できる。
  • 予想がつかない状況になった時は、「相手の視点」で自分を見る。
  • 小さな成果を認める。
  • 大切なのは「割り切る」「できることをやる」の2点。自分でコントロールできること/できないことを分けて考える。
  • カナダの精神科医エリック・バーン氏の言葉「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えることができる」。
  • マンガ『宇宙兄弟』での言葉「訓練は本番のつもりで、本番は訓練のつもりで」。
  • 「失敗すること」を前提にした準備。想定外は不可避。


<「こすぎナイトキャンパス」参加者のコメント>


  • 日常生活に活かせる。
  • 無重力環境では空間利用するという視点が新鮮。
  • 松井秀喜の言葉「自分にできることに全力を尽くす」を思い出した。
  • 意見に対して指摘する。人に対して指摘しない。欧米のディベート文化。
  • 近視眼的にならず、時間と距離を楽しむ。
  • 小さな成功体験の積み重ねが自信につながる。
  • 敢えて失敗する。
  • 助けられる人は、助けること。自分にできることが相手にもできると期待してはいけない。多様性を尊重すること。
  • コミュニケーション論。
  • 笑いは、心をリラックスさせる。
  • 心は鍛えられる。メンタルトレーニング。ただし、人に配慮するのはストレスじゃないの?


<構成>

はじめに
第1章 宇宙飛行士のストレス・マネジメントとは
第2章 人間関係からくるストレスへの心の鍛え方
第3章 組織に対するストレスを溜めない方法
第4章 リスクを恐れない心の育て方
第5章 先が見えない不安との付き合い方
第6章 理不尽な出来事に負けない方法
第7章 想定外の危機に立ち向かうには




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