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2014年4月2日水曜日

『データを紡いで社会につなぐ〜デジタルアーカイブのつくりかた〜』(著:渡邉英徳)


何気なくamazonでポチッとした『データを紡いで社会につなぐ〜デジタルアーカイブのつくりかた〜』。




昨年、NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントによる平成25年度中原区市民提案型事業「《まち・ひと・せいかつ》をつなぐアイデア発想&実践ワークショップ」に参加させていただき、その時に「武蔵小杉ココ好きマップ」のアイデア創出に至りました。ただし、アイデアは創出したのですが、実現方法に悩んでいた際に、つい先日、「越谷デジタルマップ」に関わっている方からアドバイスをいただきました。
で、本書の最後の「おわりに」を読んでいたら、この「越谷デジタルマップ」に関して書かれていて、「!」という衝撃を感じた一冊でした。なんというセレンディピティ。「武蔵小杉ココ好きマップ」を作りなさい!という神様のお告げのような気がしています。

過去や現在を未来に伝え続けるためのデジタルアーカイブの大切さ。
そして、未来に、どのように伝え続けるか?
デジタル(記録)なのか、アナログ(記録)なのか、それとも、人(記憶)なのか?
択一ではなく融合した伝え続け方が大切なのは誰もが認識しているとおりですが、「事実をストーリーとして伝えられるのは人だけ」だと感じた一冊でした。

<気になった内容>


  • 「無意識」の内に蓄積されていくビッグデータを「意識」すること。便利さの影に潜む危険から身を守ること。
  • ビッグデータそのものは、善も悪もない「ただのデータ」。使い手の意思によりプラスにもマイナスにもなる。
  • 日本で最もオープンデータ化が進む福井県鯖江市。2013年10月時点でのオープンデータ化が進む自治体Top3は、鯖江市の123、横浜市の47、名古屋市の34。ダントツの鯖江市。
  • インターネット時代に適した新しい著作権ルール。国際的非営利団体のクリエイティブ・コモンズが提唱するCCライセンス。
  • オープンデータ化≠ビジネスチャンス。オープンデータ化の先にある社会課題解決、社会価値創造を考えること。
  • オープンデータの活用例「税金はどこへ行った
  • 技術には寿命がある。たとえ時代と共に技術が移り変わっていったとしても、記憶は継承されていくはず。


<構成>

はじめに
第1章 ビッグデータの時代
第2章 オープンデータの時代
第3章 仮想世界の「建築」とグーグルアース
第4章 記憶をつたえる「アーカイブ」をつくりはじめた
第5章 ヒロシマ・アーカイブ
第6章 東日本大震災アーカイブ
第7章 震災とビッグデータ
おわりに


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