久々に「まんがで読破」シリーズの作品を読みました。これまでに読破したのは、以下の4冊。ブクログで振り返ると、初めて「まんがで読破」シリーズを読んだのは2010年。武蔵小杉のオフィスから埼玉県本庄市のオフィスまで移動する間に読むために購入。電車に乗っている時間は約2時間。暇つぶしのためでしたが、僅か10分足らずで読み終えてしまい、暇つぶしにならなかったことを覚えています(笑)。と言いつつ、短時間で、著名な作品を楽しめることを知り、その後、連続して購入。
- 『蟹工船』(著:小林多喜二)
- 『資本論』(著:マルクス)
- 『続・資本論』(著:マルクス)
- 『わが闘争』(著:アドルフ・ヒトラー)
今回、読破したのは『破戒』(著:島崎藤村)。Kindleセールで580円が199円だったので、ついついポチッとしてしまいました。
<あらすじ> ※wikipediaより
明治後期、被差別部落に生まれた主人公・瀬川丑松は、その生い立ちと身分を隠して生きよ、と父より戒めを受けて育った。その戒めを頑なに守り成人し、小学校教員となった丑松であったが、同じく被差別部落に生まれた解放運動家、猪子蓮太郎を慕うようになる。丑松は、猪子にならば自らの出生を打ち明けたいと思い、口まで出掛かかることもあるが、その思いは揺れ、日々は過ぎる。やがて学校で丑松が被差別部落出身であるとの噂が流れ、更に猪子が壮絶な死を遂げる。
その衝撃の激しさによってか、同僚などの猜疑によってか、丑松は追い詰められ、遂に父の戒めを破りその素性を打ち明けてしまう。そして丑松はアメリカのテキサスへと旅立ってゆく。
「変化」について考えさせられた一冊でした。読み終えた時には、少し涙が滲んでいました。被差別部落に生まれたという「変えられない」境遇。与えられた環境で「変わること」「変えられないこと」「変えること」「変えないこと」について考えさせられました。
今年の目標として「素直な考動の先にある、素直な結果を楽しみにしながら一年を過ごします」と掲げましたが、今一度、「素直な考動」を全うしたいと考えることができた夜でした。
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