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2014年7月20日日曜日

『ブッダ』(作:手塚治虫)


20代前半の頃に途中で挫折してしまった『ブッダ』。20年弱の時間を経て、Kindle版でようやく読了。




『ブッダ』のKindle版は、全14巻。当時と同様に7〜8巻くらいまで進んだところで、登場人物の複雑さに頭が混乱し、また挫折しそうに...。気分転換を兼ねて『アドルフに告ぐ』に浮気。浮気が本気になり、すっかり夢中に。『アドルフに告ぐ』を読了し、浮気に満足して『ブッダ』に戻ってきた次第でした。

Kindleはいいですね。1巻あたり300円と格安ですし、途中で浮気もしやすいし(笑)。

そして、20年弱の時間を経ての『ブッダ』の感想。
個人と組織、自由と統制、尊敬と裏切り、生と死、考えと行動、理想と現実、・・・というように相反する考え方が背中合わせに同居し、同居しているからこそ葛藤が生まれ、人間は悩み続けるんだと感じた作品でした。

ブッダを慕う人々は教えをより多くの方々に伝えようと組織化し、教えに従順させて否定させないように規律を策定。自分が正しいと思ったことをより多くの方々に伝えたいという気持ちは理解するものの、強制的でないにしろ、正義感と押し付け感のアプローチは「前向きな否定」がしづらくなり、なんとも言えない息苦しさを感じてしまいます。

だからこそ、ブッダは、常に旅をし続け、組織でなく個人として活動することで、個人と個人の絆を紡ぎ続けたのはないでしょうか。

僕はアピール下手、具体的にはマスアピールが下手と言われますが、無理してアピールせずに、ブッダのように、これからも個人と個人の絆を紡いでいくようにします。





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