久々に小説を読みました。瀬尾まいこさんの『天国はまだ遠く』。小説を読むのは数年ぶりというレベルでない感じ...。この数年、読書する機会が増えつつも、読んでいたのはビジネス書やノウハウ本、自叙伝などばかり。フィクション的な作品はDVDや映画で鑑賞。自分では明確に意識していないながらも、本と映像の楽しみ方を分けていた感じがあります。
小説を読んだのって、灰谷健次郎さんの『兎の眼』とかを読んだのが最後かな?そうすると大学生の頃?横浜から八王子まで横浜線に揺られながら『兎の眼』を読みつつ、涙をこぼしていた思い出が蘇ります(笑)。
久々に読んだ小説、『天国はまだ遠く』。次回の「こすぎナイトキャンパス読書会」の課題図書が「新潮文庫の100冊 2014」なので、Kindle本で対象の本がないか探していたのですが、全然なく...。そもそも新潮文庫のKindle本自体がないのかと思い、amazonで検索したら見つかったのが『天国はまだ遠く』でした。『天国はまだ遠く』は「新潮文庫の100冊 2014」ではないのですが、たまには小説もいいかな、読みたいな・・・と思い、ポチッとしました。「たまには」と書きましたが、数年ぶりの小説かと思っていましたが、まさか20年ぶりとは (((( ;゚д゚))))アワワワワ
小説、いいですね。その世界に没頭しちゃうし、頭の中で、その情景を想像するのが楽しい。そして、『天国はまだ遠く』。とても癒やされた一冊でした。今日を楽しんで、明日に向かって歩くことは大切だけど、たまには休むことも大切だし、休んでいいんだよと優しく語りかけてくれる一冊でした。
<あらすじ> ※wikipediaより
仕事も人間関係もうまくいかず、息が詰まりそうな辛い毎日に疲れた千鶴は、会社を辞めて死ぬことを決意し、北へ向かう特急電車に乗った。そして辿り着いた山奥の民宿たむらで、大量の睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の主人・田村の大雑把な優しさに少しずつ癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々を送る中で、しだいに千鶴は自分の居場所がここにないことに気づいてしまう。
<気になったキーワード>
- これだけどでかい自然の中にいると考えることが面倒になってしまう。
- いつだって私は相手を優先してしまう。自分が後で後悔することを知っているのに。
- 大事なものはたくさんあったような気がするのに、今となっては全てが取るに足らないことに思えた。
- 私は自然を見ることはできても、それを描き出すことはできない。自然の中に入ることはできても、自然と共に暮らせる人間ではないのだ。
- 存在の意義なんて結局どこへ行ったって、わからないかもしれない。けれど、それに近づこうとしないといけない気はする。
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