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2011年5月30日月曜日

『大丈夫。がんばっているんだから』

シブヤ大学の授業「一緒に生きる。~小さな希望を見つけるためのワークショップ~」で講師をされていた渡井さゆりさんの著書『大丈夫。がんばっているんだから』。

授業で聞いた内容と同様のことが書かれていましたが、言葉で語っていた内容は生徒のためを想ってなのか「軽め」でしたが、著書で文字で綴られていた内容は絶望感そのものの「重い」ものでした。

幼少期~小学生時代、凄まじい環境で生活されていたことを知り、読書中、涙ぐんでしまいました。凄まじさへの同情から涙ぐんだのではなく、授業中の渡井さんの笑顔や凛とした姿とのギャップを通じて、人は変われるということを痛感したから。

人は自ら変わろうというキモチを抱いて行動すれば、変われるんですね。

幼少期~今に至るまでに渡井さんが感じたことのキーワードを幾つか。
年や経験を重ねるごとに、考えを深めたり、考えを改めたりされていますが、このように考えることを止めないことが大切なのだと感じました。そして、その考えを考えに留めず、行動として表現している点が素晴らしすぎます。

人はいつ死ぬかわからない。後悔をしないようにしたい。
●神輿に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人
●誰かがやらないと変わらない
人間万事塞翁が馬
報われない努力はない
●中学3年生の通知表に担任から書かれたメッセージ
 「君は決して一人では生きている訳ではありません。周りの多くの人に支えられている事を忘れないでください。」
●どこに向かって歩んでいけばいいのか。私がどうにかして上手くいっても、誰かが喜んでくれるでもなく、逆に何か不幸せなことがあっても、悲しんでくれる人がいるわけでもない。
死ねないのであれば、善く生きよう。
●母から私は「人は変わらない」ということを学んだ。こちらが「よくなって欲しい」とどれだけ願い、心を尽くしても、本人が変わりたいと思って行動しなければ、人は絶対に変わらないのだ。
「負の連鎖」を絶ち切るのことは難しい。しかし、人との繋がりさえあれば、最悪の方向には進まなくてもすむかもしれない。
がんばらない
●「がんばれ」というのは、今の状態が充分でない人に対して掛ける言葉で、その人のことを否定しているようにも感じる。その人を元気づけたいのであれば、「応援しているよ」という言葉が私にはしっくりくる。


第1章 両親のこと ~子どもは親を選べない~
第2章 小学生の頃 ~子どもは親に振り回される~
第3章 中学生の頃 ~自分の人生を歩み始める~
第4章 高校生の頃 ~自由、そして責任を知る~
第5章 フリーター・大学生の頃 ~自己否定からの出発~
第6章 日向ぼっこ ~がむしゃらに生きる~
第7章 そして今 ~人生は自分次第~


大丈夫。がんばっているんだから/渡井さゆり

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