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2014年10月24日金曜日

『里山資本主義』(著:藻谷浩介)


昨年の大晦日にKindle本でポチッとした『里山資本主義〜日本経済は「安心の原理」で動く〜』(著:藻谷浩介)。




一般社団法人企業間フューチャーセンターもサポートさせていただいている竹村真一さんがコーディネイターを務めるPlanetary Design講座。昨年12月18日のゲストが藻谷浩介さんでした。

サポートの一環としてPlanetary Design講座の様子をtwitter中継しており、当日も同様にtwitter中継。藻谷浩介さんのプレゼンテーションがスタートして暫くしたら、藻谷さんから「パソコンを打っているのは誰だ」という声。その時は、僕ではなく、ノートパソコンでメモを入力していた方に対して、「メモをしないで俺の話を聞け。こちらは真剣に話しているんだ。お前も真剣に話を聞け」と発言。その後、僕にも「お前は事務局で議事録を入力しているのか?事務局も関係ない」と。藻谷さんの真剣な姿勢にビビった僕はピタリとtwitter中継を止めました...。

その後、藻谷さんの熱いプレゼンテーションが続きましたが、参加者との真剣勝負さが伝わり、内容的にも引き込まれて、確かにメモする余裕もない凝縮した時間が過ぎていきました。

2013年度11月期第2回Planetary Design講座「fukushima 後の復興を担う人材を自然エネルギーを通して育成する」(2013年11月20日)
http://togetter.com/li/592755

2013年度11月期第1回Planetary Design講座「東北スカイビレッジ構想〜沿岸低地の防災都市設計の新パラダイム〜」(2013年11月6日開催)
http://togetter.com/li/586895


その後、藻谷さんのプレゼンテーション内容を振り返ろうと『里山資本主義』をポチッとした訳ですが、積ん読状態が続き、読み終えた後も、このブログを書くまでに半年近くの時間が空いてしまいしまいました...。

『里山資本主義』で印象深かったのは、バイオマス発電。山間地域特有の再生可能エネルギーだと思っていたのですが、僕が住まう街、川崎にも「川崎バイオマス発電株式会社」があるとわかり、ますます川崎という街を誇りに思うようになった次第です。川崎バイオマス発電の場合は、間伐材だけでなく、周辺地域で発生する建設廃材から作られた木質チップや剪定枝等を主に利用しているそうです。これも地域特性を活かした地域デザインの一つですね。


<気になったキーワード>


  • 「仕方がない」と諦めていた支出を疑って減らしていけば、「豊かさ」を取り戻せる。
  • マネー資本主義の対極を志す「里山資本主義」。自社や自分の利益を最大化させるマネー資本主義に対して、里山資本主義は地域全体を最適化することで、自分たちにも利益が回ってくる。
  • 木質バイオマス発電。製材の過程で出る木くずを活用する再生可能エネルギー。
  • 発想を転換する。これまで捨てられていたものを利用する。不必要な経費、つまり、マイナスをプラスに転換する。
  • エコストーブ。
  • 省エネは「笑エネ」。
  • 再生可能エネルギーのために働くことは負担ではなく、むしろ、雇用を生み出す大きなチャンス。
  • 人類は「懐かしい未来」に向かっている。
  • 人口減少社会は、一人一人の価値が相対的に高くなる社会。機械化・自動化が進み、生産力が維持される中での人口減少は、一人一人の生存と自己実現をより容易に当たり前にしていく。


<構成>

はじめに
第1章 世界経済の最先端、中国山地〜原価ゼロ円からの経済再生、地域復活
第2章 21世紀先進国はオーストリア〜ユーロ危機と無縁だった国の秘密
中間総括 「里山資本主義」の極意〜マネーに依存しないサブシステム
第3章 グローバル経済からの奴隷解放〜費用と人出をかけた田舎の商売の成功
第4章 “無縁社会”の克服〜福祉先進国も学ぶ“過疎町”の知恵
第5章 「マッチョな20世紀」から「しなやかな21世紀」へ〜課題先進国を救う里山モデル
最終総括 「里山資本主義」で不安・不満・不信に訣別を〜日本の本当の危機・少子化への解決策
おわりに



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