「そうだ、川崎市議会へ行こう!」などでご一緒させていただいているツノダフミコ(吉田史子)さんの著書『喜婚男と避婚男』。
「未来創造マーケティング」をコンセプトとする株式会社ウェーブプラネットというマーケティング会社の代表を務めるツノダフミコさん。未来は予測するものではなく創るもの。
プロジェクトのゴールを描けたら、次に「今」と「ゴール」を結ぶMAPを描いていきます。これはプロジェクト設計に該当します。しかし、それは「今」を起点としたMAPではなく、未来の「ゴール」を起点とした逆算型のMAPです。「データ分析積み上げ型」のマーケティング戦略MAPではなく、「未来起点のストーリー型」のシナリオ実現MAPなのです。明確なストーリーができているから、ゴールがぶれたり、途中で迷うことがないのです。未来創造マーケィングだから、データ積み上げ型でしばし起こるゴールまでの迷走がなく、お客様の想いや熱意をプロジェクトの全過程で見失うことがありません。
http://www.waveplanet.co.jp/feature/concept/mirai.html
未来を創るのはストーリー。今、正確に言えば“過去”を知るのがリサーチであれば、未来を創るのはストーリー。ストーリーに共感するからこそ、未来を“創る”ことができる。未来は来るものではなく、創るもの。ツノダ姉妹の赤裸々過ぎるぶっちゃけな実話に引き込まれると同時に、キレイ事だけではないリアルな生活描写に、これこそがマーケティングだよなぁーと激しく頷きながら、時には大爆笑しながら読んだ一冊でした。
そして、これからもツノダフミコ(吉田史子)さんと共に、川崎の街づくりをご一緒させていただきたいと思った一冊でもありました。ありがとうございました。
ちなみに、未来は来るものではなく、創るもの。そういう思いから娘(みらい)の名前は、未来ではなく、「望来」と名づけました。
あっ、そうそう、マーケッターって、リサーチやマーケティング活動を通じて生活者を知り、そして、生活者にアプローチしながらも、同時に自分を見つめられる&見つけられるのが楽しいんだよなぁーという「マーケッターあるある」も感じた一冊でした(笑)。
<気になったキーワード>
- 女性の社会進出と、男性のオウチ進出によるボーダレス化。
- 「女の時代」はパワー溢れる好景気時代の話。真逆の不景気な時代から始まる「男の時代」。
- NPO法人ファザーリングジャパン。電通臭がプンプン漂っている。
- 「トモイエ」という住宅プランは、「家族の時間も自分の時間も共にある家」とコピーで謳っている共働き世帯向けの家。
- 喜婚男の妻はツノダ姉。離婚調停に突入し、子どもの親権を巡って法廷で争うことに。喜婚男の妻になるには資質が必要。
- 避婚男は、その時にたまたま結婚にポジティブでないだけで結婚否定論者ではない。
- 現代の私たちはクリスマスケーキを夢見ることのできない現代の子どもと同じ。多様化して選択肢が増えたために全てが欲しくなっている。
- 育児も仕事も一生懸命に行って成果を出してこそイクメン・・・なんて無理無理。
- 『小室淑恵のワーク・ライフバランス手帳』、商魂見え見え過ぎて開いた口が塞がらないというか、羨ましすぎる。私たちも出したい『ツノダ姉妹の欲望バランス手帳』。
- ワークもライフも両方共頑張らず、ボチボチでいい。
- 誰もが反対できない状況でサラッと語られると結果的に正論プレッシャーとして機能するようになる。
- 高齢化が進む今後の日本で男性のおひとりさまが生き延びていくために必要なのは、お金とコミュニケーション能力。
- 仕事欲も油が滴るほどにギラついてツノダ姉は政治の世界にも触手を伸ばす始末。
- 私たち女性と男性にとって少しでもワクワクできるものであるように、私たちの子供世代へと続く普通の生活者の変化を、今後も性悪でひねくれた視点で見て行きたい。
<構成>
はじめに 「男の時代」がやってきた?
第1章 女は外へ、男はオウチへ
第2章 オウチこそが男のフロンティア
第3章 世界に向かって幸せを叫ぶ喜婚男
第4章 結婚から逃避する自由を得た避婚男
第5章 手にした自由の代償は?オトコたちのこれから
おわりに 東日本大震災の後で
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